「そのぎ茶市」が始まる 新茶の詰め放題や試飲、買い物客が列 19日まで 長崎

そのぎ茶の詰め放題を販売する露店=東彼杵町蔵本郷

 長崎県内最大の茶どころ、東彼東彼杵町で17日、恒例の「そのぎ茶市」(東彼商工会主催)が始まり、新茶を求める買い物客でにぎわっている。19日まで。
 長崎街道の宿場町、彼杵宿で開かれた江戸初期の「六斎市」が起源。今年は町役場近くの彼杵宿通りなどに、茶や農水産加工品などを売る約60の店舗や露店が並んでいる。茶商や生産者の店では新茶の詰め放題や試飲もあり、買い物客が列をつくった。
 ふるさと納税など同町への貢献実績のある人や移住希望者が登録できる「特別町民」対象のブースも初めて設置され、来訪者が茶の飲み比べを楽しんだ。大村市から家族で訪れた後和子さん(75)は「気持ち良く、おいしいお茶が飲めた」と笑顔をみせた。
 同日午前は同町蔵本郷の彼杵神社で献茶祭があり、茶農家や茶商、町関係者ら約20人が収穫に感謝した。
 最終日の19日はJR千綿駅から茶市会場を経て彼杵駅までの約6キロを歩く「JR九州ウォーキング」もある。午前9時半から正午までJR千綿駅で参加を受け付ける。
 茶市の問い合わせは東彼商工会東彼杵支所(電0957.46.1700)。

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