古民家風空き家を価値観や趣味共有の場に 西条にコミュニティースペースオープン 豊かな自然に囲まれる非日常感

(上)開放感を味わえる空間が魅力的な「地域とデザイン100年舎」(下)緑豊かな場所にできたコミュニティースペース

 築約20年の古民家風の空き家を活用したコミュニティースペース「地域とデザイン100年舎」が愛媛県西条市中野にオープンした。竹林に囲まれ、近くには加茂川が流れる自然豊かな環境で非日常を味わえるのが特長で、「住民の生きがいの創出や地域課題の解決にもつなげたい」と利用を呼びかけている。

 商品のパッケージ製作などを手がける「クーチェデザイン」の吉田菊美代表(36)=新居浜市=が、いろいろな人が価値観や趣味を共有し、活躍できる場をつくりたいと開業した。

 建物は木造平屋で床面積約70平方メートル。西条市内で起業支援やコワーキングスペースの運営を手がける「一般社団法人リズカーレ」(安形真代表)の空き家バンク制度を利用して物件を見つけ、自社の事務所としても活用する。

 大きな窓があり開放感を味わえるほか、畳や木の香りも感じられ、吉田さんは「まちなかにあるスペースとは違い、自然と隣り合わせの非日常を味わえる」と魅力を語る。周囲の民家とも離れているため、楽器の演奏も気兼ねなくできる。バーカウンターも併設されており、飲食を伴う利用も可能。ヨガ教室や絵画の創作で利用したいとの問い合わせが寄せられている。

(上)開放感を味わえる空間が魅力的な「地域とデザイン100年舎」(下)緑豊かな場所にできたコミュニティースペース

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