書籍「夫に死んでほしい妻たち」が人気、主要6都市の図書館で計2373人予約―台湾

台湾・中央社によると、台湾でこのほど、ジャーナリスト、小林美希さんの書籍「夫に死んでほしい妻たち」の繁体字中国語版の注目度が急上昇している。

台湾メディア、中央社の13日付報道によると、ジャーナリスト、小林美希さんの書籍「夫に死んでほしい妻たち」の繁体字中国語版「老公怎麼還不去死」が台湾で話題を呼び、主要6都市の市立図書館に計2373人の予約が入っている。

内訳は、台北市立図書館が771人、新北市立図書館が80人、桃園市立図書館が160人、台中市立図書館が520人、台南市立図書館が559人、高雄市立図書館が283人。

「夫に死んでほしい妻たち」は、家事や育児における妻の理想と夫の貢献認識の差を浮き彫りにしたルポルタージュ。繁体字中国語版は2022年に刊行された。タイトルを日本語に直訳すると「夫はどうしてまだ死んでくれないのか」という意味になる。

同書は昨年12月にはすでに一部の公立図書館で人気書籍に名を連ねていたが、今月初旬にフェイスブックで「台南市立図書館の17館合計で191人の予約が入っている」として紹介されたのをきっかけに各メディアで相次いで紹介され、注目度が急上昇したという。

中央社は「台湾と日本の状況は異なるが、結婚と男女の性的関係は世界的な問題であり、同書の内容は多くの読者の共感と台湾全土の妻たちの怒りを呼び起こした」とし、「この本を借りる人の多くは女性だが、問題は明らかに夫の方にあるので、男性こそ借りて読むべきだ」とする読者の声を紹介した。(翻訳・編集/柳川)

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