フューリーが前日計量で〝暴走〟ウシクを突き飛ばし、暴言連発 ヘビー級4団体統一戦

ウシク(右)の頭に額を押し付けるフューリー(ロイター)

ボクシングの世界ヘビー級4団体統一戦(18日=日本時間19日、サウジアラビア・リヤド)に臨むWBA&IBF&WBO同級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)と、WBC同級王者タイソン・フューリー(35=英国)が17日(同18日)に前日計量を行い〝一触即発〟となった。

英「BBC」など各メディアによると、計量後のフェースオフで、フューリーは踊りながら舞台に上がり、ウシクの頭に額を押し付けて威嚇した上で両腕で突き飛ばした。両陣営が間に割って入るも、フューリーは「すぐにノックアウトしてやる」「ロックンロールな花火を打ち上げる準備はできている」「オレは心臓を取りに来ている。明日手に入るだろう」「クソ野郎、叩きのめしてやる」などと罵詈雑言を浴びせた。これに対して冷静なウシクは「恐れるな。お前を一人にはさせない」と返答したという。

フューリーは16日(同17日)に行われた記者会見で恒例のフェースオフの際にウシクと目を合わさず、比較的に静かな対応だったが、この日は一転して〝暴走〟した。同メディアは「私たちが知っているフューリーがいた。これもすべて策略だったのか」と指摘した上で「今世紀最大のヘビー級マッチの舞台は整った」と伝えていた。

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