Number_iとAぇ!group『Mステ』で共演 「デビュー・『鉄腕DASH』・ワイプ」3つの沸騰案件

Number_i(左から岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太)、Aぇ!group(左から小島健、正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、佐野晶哉(C)ピンズバNEWS

5月17日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)は、いつにも増して盛り上がり、話題沸騰となった。

この日『Mステ』では、旧ジャニーズ関係の2組のグループが共演すること、そのパフォーマンスの内容から、放送前の注目度が非常に高い回だった。

1組は、TOBE所属で“辞めジャニ”の平野紫耀(27/23年5月退所)、神宮寺勇太(26/前同)、岸優太(28/23年9月末退所)のNumber_i。平野がプロデュースした新曲『BON』は視聴音源なども公開されていない、完全初出し曲として注目を集めていた。

もう1組は、5月15日に旧ジャニーズの新会社STARTO ENTERTAINMENTからCDデビューした5人組ユニットAぇ!group。正門良規(27)、末澤誠也(29)、草間リチャード敬太(28)、小島健(24)、佐野晶哉(22)が、デビュー曲『《A》BEGINNING』を「一夜限りの特別演出」つきで披露すると予告されていたのだ。

Number_iの『BON』は和とヒップホップが融合したダンスナンバー。Aぇ!groupの「一夜限りの特別演出」は、マイケル・ジャクソンが1992年のルーマニア公演で行なった1分39秒の“完全静止登場”を再現したものだった。

「2組とも完成度の高さは素晴らしかったですが、ファンが沸騰したのはそれだけではありませんよね。少し前の“常識”で考えれば、辞めジャニのNumber_iとAぇ!groupが共演するというのは考えられないことだった。しかもそれが『Mステ』で……。あらためて今回も“転換期”を感じさせるものでしたね」(女性誌編集者)

テレビ朝日は旧ジャニーズに対する強い忖度があった局として有名で、その最たる例が『Mステ』だった。23年9月にジャニー喜多川(享年87)の加害問題を事務所が認め、忖度が消滅していく前はジャニーズ以外の男性アイドルグループ、ましてや辞めジャニは“出演NG状態”だったことで知られる。

“ジャニーズ事務所消滅”後は改善し、今年の4月12日放送回ではNumber_iが現役のWEST.や20thCenturyと談笑する姿も見せ、昨日の5月17日放送でもDa-iCEやJO1も出演している。

■“忖度の消滅”を強く感じさせる内容だった

「ベテランのトニセンやWEST.とは違い、今回はデビュー間もないAぇ!groupとの共演だった。Aぇ!groupにとっては、今後のためにもインパクトを残したいデビュー後初の重要な『Mステ』でした。

そんな大切な回に、すでに大人気のJO1やDa-ice、さらにはNumber_iが同時に出演したというのは、もう完全に忖度が消滅したことを感じさせますよね。要は、Aぇ!groupへの特別扱いはないと。

そして、Number_iとAぇ!groupがトークをすることはありませんでしたが、お互いのパフォーマンスに笑顔を見せていたこと、さらには岸さんとリチャードさんの関係性などもあり、これも視聴者の盛り上がりにつながりました」(前出の女性誌編集者)

岸は、リチャード、SixTONESの森本慎太郎(26)の3人で『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の若き戦力として活躍したことで、お茶の間でも広く知られる存在になったことは記憶に新しい。

そのため、彼らの共演はX(旧ツイッター)で大いに沸き立ち、

《DASH以来?の岸くんとリチャードの共演がMステで叶うのなんかすごい》
《リチャと岸が歌番組でてた DASHの後輩組だ!とかデビューほやほやと退所組が共演してる!とかいろいろ感情渋滞》

といった声が多く寄せられているのだ。

一方で、Aぇ!groupが『Mステ』初登場だと紹介される場面でNumber_iがどアップで抜かれたり、ワイプで抜かれる場面も多かったことには複雑な声もあり、

《Mステ、Aぇ!group出てる時にワイプでNumber_i抜くの意図的なん??》
《Aぇがマイケルジャクソンの真似して静止してる時もめちゃくちゃ抜かれてたよね、Number_iとJO1交互に》

などの声も。

ワイドショー関係者は言う。

「結果的に、一部の複雑な胸中のファンの声も寄せられることになってしまったようですが、番組サイドとしては忖度がなくなったことは積極的に出したかったはずです。そのため、辞めジャニのNumber_iが、Aぇ!groupのパフォーマンスにリアクションしている姿をしっかりワイプやアップで映したいという狙いはあったのではないでしょうか。

Aぇ!groupのCDデビューが紹介されて、拍手で喜んでいるNumber_iの姿には好意的な声も寄せられているし、両グループの関係はとても良さそうなだけに、演出の匙加減は難しいところがありそうですが……」

旧ジャニーズの新会社STARTO社からデビューしたグループの初出演回でも気兼ねなく他の男性グループが出演し、さらには『DASH』以来の“岸リチャ”の共演――Number_iが抜かれたワイプにはさまざまな声が飛んだが、忖度の消滅により、『Mステ』がかつてより活気づいたのは間違いないようだ。

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