「3月には否定していたが…」大谷翔平と懇意だった“元同僚”が違法賭博関与か。水原被告と同じ胴元、新たに捜査対象に浮上と米報道

一連の違法賭博スキャンダルに新たな動きがあった。ロサンゼルス・エンゼルス時代に大谷翔平と懇意にしていた元同僚、デイビッド・フレッチャーの関与を米ネットワーク『ESPN』が報じている。

同局のティシャ・トンプソン記者によると、現在アトランタ・ブレーブス傘下の3Aでプレーするフレッチャーは元カンザスシティ・ロイヤルズで親友のコルビー・シュルツ氏とスポーツ賭博に興じたという。胴元は大谷の元通訳で訴追された水原一平被告と同じ、マシュー・ボウヤー氏と見られる。シュルツ氏は野球にも賭けていたが、フレッチャーは野球には賭けていないという。

トンプソン記者は「これまでフレッチャーはMLBの捜査対象ではなかったが、今後は捜査される見込みだ」と記している。今年3月、大谷と水原被告を巡る一大スキャンダルが発覚した際にもその名が取り沙汰されたフレッチャー。2021年9月、水原被告がボウヤー氏と初めて会ったポーカーゲームに同席していたが、ESPNの取材ではふたりを引き合わせたのは自分ではないと断言。そのうえで「ボウヤーがブックメーカーであることは知っていたけど、僕は彼を通じて賭けをしたことはない」と強く否定していた。
フレッチャーと言えば、エンゼルス時代に大谷と仲が良かった印象が強い。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではイタリア代表として参戦し、日本と準々決勝で対戦した折にも、大谷や水原被告と楽しげに交流する様子が話題を集めた。

今回の件を受けてESPNはフレッチャーに再度取材を打診したが、回答は得られていないという。

構成●THE DIGEST編集部

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