鈴木拡樹 舞台デビュー15周年を迎え、演出にも意欲!「『トムとジェリー』のような身体表現のみで伝わる無声演劇を届けてみたい」

鈴木拡樹さんが舞台デビュー15周年の心境を明かしました。

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“2.5次元界の神”と呼ばれ、近年は『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』や『SPY×FAMILY』などグランドミュージカルでも活躍する鈴木拡樹さんが、『舞台デビュー15周年メモリアルフォトブック 日々前進』(KADOKAWA刊)をリリース。

記念の会見が5月18日に東京・HMVエソラ池袋で行われ、鈴木さんが本書に込めた思いを明かしました。

三日月宗近ゆかりの京都・高台寺でも撮影

鈴木さんは「舞台をふんでから15年経ったということで、今一度振り返ってみたいなと。年に一度のイベントでその都度、振り返ってはいたんですけど、15年も経ちますと『原点の思いはあのころのままなのかなという疑問もありましたので、いつもと振り返り方を変えて、このフォトブックに臨みました』と説明。

タイトルになっているワードは「『日々前進』というのは常に心掛けているもので毎年のように口にしている言葉なんですけど、今年は心機一転の意味も込めまして直筆で書かせていただきました」と表紙の文字が自筆であることを紹介しました。

撮影は京都と都内で行われたといい、「伏見稲荷大社や高台寺に行ってまいりました。特に高台寺は、僕が舞台『刀剣乱舞』で演じている三日月宗近の所有者だったねねさんが建てられたお寺ということで、行ってみないことにはわからないことも多かったので、作品のご縁でできた新たなつながりに感動しました」と回想。

「フォトブックに点数をつけるなら?」の問いかけには、「振り返りの旅としては100点。でも、もっともっと欲がありますので、僕が感じた100点を超える点数を皆様がつけてくださることを願っています」と期待を寄せました。

演出家・毛利亘宏や盟友・荒牧慶彦との対談も

お気に入りのページに話が及ぶと、「役者になりたいというきっかけをくださった舞台の演出を手がけていた少年車中の毛利亘宏さんとの対談」といい、さらに、舞台『刀剣乱舞』等で共演している荒牧慶彦さんとの対談ページも紹介。

「荒牧くんとは、今後、どういう展開で演劇界が進んでいくのかなど、未来についての話が多かったです。実りの多い話ができたので、読んでくださった方に明るい未来をおみせするようなトークテーマになっているんじゃないかな」と笑顔をみせました。

現在、興味があるジャンルを聞かれると「声を発さない無声演劇に挑戦してみたい。身体表現だけでできる面白い作品がつくれたら、言葉の壁を超えられると思うので、海外にも向けられるんじゃないかな」といい、「ファミリー層で観られるもの。アニメ作品を舞台で演じることも多いので、一時期は『トムとジェリー』をよく観ていました。ああいうテイストで伝わりやすいものが描けたら嬉しいですね」。

ファンや仲間に恩返しができるような人間でありたい

また、対談コーナーにも登場している荒牧さんが、最近ではプロデューサーとして多くの作品を手がけていることから、「制作する側への興味は?」という質問が。

「荒牧くんにも『演出とかやってみる気はないの?』ってつつかれたんです。挑戦はしてみたいですが、立ち位置が変わりますとまた知識がゼロになりますので、今まで一緒につくってきた仲間たちが力を貸してくれたら、という思いはありますね」とまんざらでもなさそうな様子をのぞかせました。

最後にファンの皆さんへ向け、「15年続けてこられたのは自分ひとりの力ではなく、共演者や制作スタッフの皆さんに改めて感謝だと感じる振り返りになりました。その中で大きな後押しになったのは、やはりファンの皆様の声です」。

さらに「今後は、支えてくださったファンの皆様や仲間たちに一つでも恩返しができるような人間でありたい。より、お客様に向けてという形で作品をお届けすることをテーマに頑張っていきたいと思います」と力を込めました。

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