矢板市ふるさと納税額が過去最高に 返礼品1番人気はココイチカレー、全体の48%

矢板市役所

 【矢板】2023年度のふるさと納税(企業版を除く)による市への寄付額は22年度比16%(約3870万円)増の約2億7310万円で、新制度が始まった19年度以降、最高額になった。森島武芳(もりしまたけよし)市長が17日に開かれた定例記者会見で発表した。

 23年度の寄付件数は1万6373件。返礼品で最も人気だったのは市内に工場がある「壱番屋」のレトルトカレーで、全体の48%を占めた。22年度1番人気だったイチゴは42%で2位。初めて返礼品に加えた鶏卵は1%ながら約1千万円の寄付を集めた。

 市によると、寄付を受け付けるポータルサイトを増やしたり、地域おこし協力隊員がレトルトカレーのラインアップを充実させた上、鶏卵業者の新規登録を手がけたりしたことが寄付額を押し上げた一因という。

 企業版ふるさと納税3件、計160万円を含めた寄付総額は約2億7470万円となり、21年度に次いで2番目となった。

 森島市長は「返礼品の発掘、拡充をしていくとともにプロモーションを強化していきたい。企業版はまだまだ伸びしろがある。市の課題解決に協調してもらえそうな企業に攻めの姿勢でアプローチし、市長自らトップセールスしながら寄付獲得に努めていきたい」と述べた。

「カレーハウスCoCo壱番屋」栃木工場

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