〝韓国のイチロー〟李政厚は左肩手術で早くも今季終了「こんな形で終わるとは思わなかった」

ジャイアンツの李政厚

ジャイアンツの李政厚外野手(イ・ジョンフ=25)が左肩手術のため、今季は復帰しないと球団が発表した。12日(日本時間13日)のレッズ戦の初回の守備中に打球を追ってフェンスに激突。負傷者リスト入りしていた。数週間以内に断裂した関節唇の修復手術を受け、6か月のリハビリを経て来年1月の回復をメドにするという。李政厚にとって2度目の左肩手術となる。

わずか1か月半でMLBルーキーイヤーが閉ざされ、無念の李政厚は複数の韓国メディアに「フェンスにぶつかった時、肩が脱臼したと感じた。このような形でシーズンを終わるつもりはなかった。私の野球人生でもっとも残念なシーズンの1つになるだろう」と胸の内を明かしている。

続けて「ここまで最も幸せな時期だった。サンフランシスコで過ごした時間を忘れられない。来季のために思い出を心に留め、その経験に基づいていいプレーができるようよう努力する。野球は私が愛すること。もっと強くなった姿に戻りたい」と前を向き、復活を誓った。

KBOで2年連続首位打者を獲得し、6年総額1億1300万ドル(約175億円)でジャイアンツにポスティング移籍。尊敬するイチロー氏の「51」を背負い、韓国メディアから「大谷のライバルだ」「吉田を越える大型契約」と期待をかけられたが、打率2割6分2厘、38安打、2本塁打、8打点と奮わず、そのままアクシデントに見舞われた。

父は元中日の李鐘範。KBO時代に首位打者を取り〝風の子〟と呼ばれ、李政厚は〝風の孫〟と呼ばれているが、重圧は大きかったかもしれない。

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