二階伸康氏が立候補表明 次期衆院選和歌山2区

会見で出馬の経緯について説明する二階伸康氏(17日、和歌山県田辺市新屋敷町で)

 自民党の二階俊博元幹事長の三男・伸康氏(46)が17日、和歌山県田辺市内で会見し、次期衆院選で和歌山新2区から立候補する意向を表明した。「今、国の形を真剣に議論しなければ地方は消滅するとの危機感がある。地元の要請を受け、自分にできることを考えた」と出馬理由を述べた。自民党公認を目指す。

 新2区は当初自民党から二階元幹事長が立候補する予定だったが、党派閥の裏金事件の責任を取る形で不出馬に転じた。伸康氏は「秘書だった私も連帯責任を負うべきだ」とした上で、「新2区に編成される21町村による県町村会をはじめ、約40の団体から出馬要請をもらった。役立てることがあるなら、その責任から逃れてはいけないと思った」と決断の経緯を説明した。

 政策については「南紀白浜空港の増便やLCC(格安航空会社)の誘致で首都圏との往来を活発化。海外チャーター便も増やしたい」などと述べた。

■「有権者が判断」 世襲への批判

 政治とカネの問題、世襲について批判があることは承知しているとし、「政治資金の問題は与野党合意のルールを遵守することが、信頼回復の第一歩。丁寧な説明で理解を求めていく。世襲も含め、最後は有権者が選挙で審判を下す。そのスタートラインに立ちたい」と語った。

 新2区では、元県議の楠本文郎氏(69)が共産党公認で立候補する意向を示している。

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