ブラマヨ小杉、30年来の親友はサザンや福山雅治、星野源らの事務所社長 出会いは浪人時代…あの頃の「約束」胸に京都で熱い再会!

龍谷大深草キャンパス(京都市伏見区)で、新入生を歓迎するトークイベントが開かれた。龍大出身で大手芸能事務所「アミューズ」社長の中西正樹さん(50)と、中西さんの友人でお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の小杉竜一さん(50)が登壇。2人は、浪人時代に交わした「サンクチュアリの約束」や飛躍するための心がけなどを語った。

新入生歓迎イベントで、軽妙なトークを繰り広げる小杉さん(右)と中西さん(京都市伏見区・龍谷大深草キャンパス)

「新入生おめでとう、ヒーハー」「龍谷、ヒーハー」。小杉さんは登壇5秒でおなじみのギャグを披露。会場を埋めた約500人の心をつかんだ。

中西正樹さん

30年来の親友という2人はまず、浪人時代の出会いを振り返った。ともに京都市出身。中西さんが洛西高、小杉さんが桂高を卒業後に同じ予備校に通ったことで知り合い、意気投合したという。古着屋に出かけたり、寺町通を練り歩いたり、浪人時代の1年間を一緒に過ごした。中西さんは「勉強は一つもしなかったけれど、夢はたくさん語り合った」。

冬になり、小杉さんがお笑い芸人の夢を追うため「もう受験やめるわ」と告げる。

「芸人と大学生の両立を考えていたけど、中途半端な気持ちではだめだと思った」と小杉さん。その後、受験間際の中西さんをたびたび呼び出してネタ見せを行い、結果的に中西さんの勉強時間を奪ってしまったエピソードも明かした。

小杉竜一さん

別々の道を歩むことになった2人は「サンクチュアリの約束」を交わしたという。サンクチュアリは史村翔さん原作、池上遼一さん作画の漫画で、高校の親友同士が政治家と「極道」という別々の道に進んで日本社会に変革を起こすストーリーだ。2人は「漫才と人を支える仕事、それぞれの道で頑張り、サンクチュアリのように将来また会おう」と誓ったという。

中西さんは2浪して龍大に入学。卒業後にアミューズに就職し、サザンオールスターズのマネジャーとして長く活躍した。2019年に45歳で同社社長に抜擢された。

小杉さんは吉本興業の養成所に入り、同級生とのコンビを解散後、吉田敬さんとブラックマヨネーズを結成。05年に漫才コンクール「M-1グランプリ」で優勝し、人気街道をひた走る。

2人は飛躍の道のりを振り返った上で、出会いの重要性を強調した。中西さんは「自分は人との出会いによって、運を引っ張ってきた感覚がある。浪人時代に小杉と出会い、龍谷大で熱い仲間と出会い、サザンや桑田さんをはじめ数々のアーティストに出会い、今の自分がある。皆さんも、これからの大学生活で多くの出会いを楽しんでほしい」とトークを締めくくった。

新入生たちの表情がぐっと引き締まる中、小杉さんが突如「僕はもう龍谷大生です」と宣言。ざわつく会場に向けて、小杉さんは「これだけしゃべったので、もう僕は龍大生です。みんな友達やから、キャンパスで見かけたら『おお、小杉』って声かけてください。4年後の卒業式でまた会いましょう」とまくし立て、爆笑を誘った。

「応援してます、ヒーハー」とギャグを繰り出す小杉さん

イベントは、期待と不安を抱える新入生に大学生活への意欲を高めてもらいたいと龍大が初企画。2人の軽妙なトークは1時間続き、新入生の笑顔が絶えなかった。

(まいどなニュース/京都新聞)

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