中国IT大手テンセント、1~3月期は6%増収

中国IT大手テンセント、1~3月期は6%増収

第20回中国国際デジタルインタラクティブエンターテインメント展示会(ChinaJoy2023)にあるテンセント傘下のゲーム開発会社、騰訊遊戯(テンセントゲームズ)のブース。(2023年7月28日撮影、上海=新華社記者/辛夢晨)

 【新華社北京5月18日】中国IT大手の騰訊控股(テンセント)が14日に発表した2024年第1四半期(1~3月)決算は売上高が前年同期比6%増の1595億100万元(1元=約22円)、純利益が54%増の502億7千万元だった。

 付加価値サービス(VAS)部門の売上高は0.9%減の786億元だった。うち海外ゲーム事業は3%増の136億元、国内ゲーム事業は2%減の345億元。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)事業は2%減の305億元となった。

 ネット広告部門は通信アプリ「微信(ウィーチャット)」の動画配信機能「微信視頻号(ウィーチャットチャンネル)」やミニプログラム、公式アカウントの伸びがけん引し、売上高が26%増の265億元となった。自動車産業を除くすべての主要産業で広告費が増え、中でもゲーム、インターネットサービス、消費財産業で顕著に増加した。

 フィンテック・企業向けサービス部門は7%増の523億元だった。同社は1桁の伸びとなったことについて、オフライン消費の伸びが鈍化し、現金出金にかかる手数料収入が落ち込んだ一方で、資産運用サービスの収入が力強く伸びたと説明した。

 粗利益は23%増の839億元、粗利益率は前年同期の45%から53%に上昇した。同社によると、「微信視頻号」と検索サービス「捜一捜」の広告収入、ミニゲームプラットフォームのサービス料収入、資産運用サービス収入など利益率が高い収入が大きく伸びたことが粗利益の増加につながった。

 ユーザーの利用時間数は「微信視頻号」が80%以上、ミニプログラムが20%以上それぞれ増加した。

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