具志堅用高氏、井上尚弥は大谷翔平級!「ダウンの仕方がうまいね」

トークショーを行った具志堅用高氏(左)と寺地拳四朗

ボクシングの元WBAライトフライ級王者・具志堅用高氏(68)が18日、「すみだボクシング祭り2024」(東京・ひがしんアリーナ=墨田区総合体育館)で行われた、WBA・WBC同級統一王者・寺地拳四朗(32=BMB)とのトークショーに出演。報道陣の取材で、スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)を「野球の大谷さん(翔平=ドジャース)みたいだよ」と絶賛した。

世界王座連続防衛13回の日本最多記録を持つ具志堅氏は、6日に東京ドームで井上がルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下して4団体王座を防衛した試合で井上が初回に左フックでダウンを喫した後、カウント8まで立ち上がらずにダメージを回復させたことを評価。「ダウンの仕方うまいね。あせらず。左が見えなかったんでしょうね」と振り返った。

そして、井上が2回にダウンを奪い返した場面について、「ネリは2回に倒されてから体に来てましたね。手が出なくなった。思ったよりハートが弱い」と指摘。「その判断で井上チャンピオンは(攻めに)いったんでしょう。すごい。野球の大谷さんみたいだよ」と井上のセンスを大リーグのスーパースターになぞらえて絶賛した。

また、近年、ボクシング界で計量失敗が多発していることにも言及。〝水抜き〟と言われる直前に体の水分を大量に排出する方法が原因とも言われており、「絶対に水抜きがダメだと思うのよ。腎臓とか、体の全部に来て危ない。試合の1か月ぐらい前から減量に入らないと」と警鐘を鳴らした。

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