不法滞在者に車貸し出し インドネシア人被告が起訴内容認める 群馬・前橋地裁で初公判

 インドネシア人コミュニティーで不法滞在者らに車が貸し出されていた事件で、電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの罪に問われた、栃木県の会社員の男(46)の初公判が17日までに、前橋地裁(山下博司裁判官)であり、男は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、2021年6月ごろ、不法滞在の知人から依頼を受けたのをきっかけに、不法滞在者らに有償で車を貸すようになったと説明。今年1月には男名義の車が145台あったと指摘した。

 冒頭陳述などによると、仲間と共謀して、22年9月8日と昨年2月16日、同市の関東運輸局栃木運輸支局佐野自動車検査登録事務所で、所有者を偽って乗用車を登録。さらに、国の許可を受けずに同市内で、同国籍で栃木県の自動車整備業の男(52)=公判中=と共謀して、車の使用者でない3人に対し、月1万2000~2万5000円で車計3台を貸し渡したとされる。

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