幕末の儒学者学ぼう 福島県郡山市出身の安積艮斎ら 6月1日から記念館で企画展

来場を呼びかける(右から)安藤、平川、七海の各氏

 福島県郡山市出身の安積艮斎(ごんさい)ら幕末の儒学者に関する企画展は6月1日から7月31日まで、市内の安積国造神社内の安積艮斎記念館で開かれる。

 安積歴史塾の主催。県重要文化財「安積艮斎門人帳」をはじめとした常設20点の他、艮斎の弟子・吉田松陰らの遺墨や写真パネル、大橋訥庵(とつあん)、いわき市ゆかりの神林復所、大須賀筠軒(いんけん)らの関連書籍など約40点を紹介する。

 展示品の一部を所有する、いわき市の緑川健さんによるギャラリートークを6月23日と7月14日に催す。いずれも午後2時からで、資料代として各回500円が必要。

 企画展を記念した講演会も開く。6月2日は歴史塾理事で安積国造神社宮司の安藤智重さんが幕末の儒学者について、同8日は長州藩士の子孫で倫理学者の小阪康治さんが「『艮斎間話』から学ぶべきこと」をテーマに語る。いずれも午後5時30分開始で、会費500円。

 企画展は午前9時30分から午後4時30分まで。入館料500円。会期中無休。問い合わせは安積歴史塾事務局の安積国造神社へ。

 歴史塾の平川真理子塾長、安藤智重、七海晧奘両理事は16日、福島民報社郡山本社を訪れた。安藤理事は「時代を変えた儒学の重要性を知ってほしい」と来場を呼びかけた。

(郡山版)

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