ミュージカル『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』が東京・シアタークリエで5月18日に開幕。前日に行われた公開最終稽古と会見に三浦宏規さん、川平慈英さん、狩野英孝さん岡まゆみさんが出席しました。
本作は、2016年に韓国のポータルサイト・DaumでWEB漫画として連載されたもので、2019年にはソウル芸術団によりミュージカル化。
2021年にはドラマ化もされ、日本ではNETFLIXで配信。大きな話題となった作品です。
物語は、一流のバレエダンサーを目指す青年、イ・チェロクが才能をもちながらも、自身をとりまく厳しい現実に未来を見いだせずスランプに陥っていたところ、チェロクが踊る姿に心を奪われた老男性、シム・ドクチュルから「バレエを教えてほしい」と依頼され、再素は反発しながらも、徐々に絆を深めていくストーリー。
5歳でクラシックバレエを始め、数々の受賞歴をもつ三浦さんがチェロクに扮し、ミュージカルだけでなく、キャスターやバラエティでも活躍するエンターテイナー・川平さんがドクチュルに。
さらに、狩野さんがドクチュルの息子役でミュージカルに初出演することも大きな話題です。
三浦宏規「(この役は)俺しかいない」発言を後悔
開幕を目前に控え、三浦さんは「クラシックバレエをずっとやってきたので、出演が決まったときは舞い上がってしまって『この役は俺しかいないと思う』といろんなところで言い過ぎてしまいました。自分の首をしめてしまったので、今めちゃくちゃ緊張しています」と苦笑いでコメント。
すると、川平さんが「この役は宏規しかいないというのは初っ端でわかります。期待してください!」とフォロー。
そんな川平さんは郵便局を定年退職した初老の男性役に挑戦。
「普段、『ムム』とか『クゥ~ッ!』って言っている人間が70歳の役です。ジャズダンスの経験はあるものの、バレエを踊ると聞いて『どうなんだろう…』と心配していましたが、逆にチャレンジングだなって」と発言。
「めちゃくちゃ上手いです」と川平さんのバレエを絶賛する三浦さんに、「バレエのとりこになりました。腰痛もよくなったので、皆さんにもお勧めします」と笑顔で呼びかけ、さらに狩野さんも「慈英さんは休憩中もずっと練習していて、どんどん上手くなっていく過程を見ているから感動させていただいています」と話しました。
家族みたいなカンパニーの奇跡に感謝
韓国発の作品に初めて挑む三浦さんは「NETFLIXで話題になった作品で、日本初演ということでプレッシャーもありますけど、いい意味でそれを裏切るといいますか、日本オリジナルのよさ、我々にしか出せない味を舞台上で作っていけたら」とコメント。
川平さんも「宏規が言ったように、日本版のキャスト、音楽、ストーリーが三位一体となって、最後のほうはかなり心を鷲づかみにされると思いますので、箱のティッシュを持ってきて楽しんでいただければ」とアピールしました。
最後は三浦さんから公演を楽しみにしている皆さんへ、「演出の桑原裕子さんをはじめ、スタッフの皆様、キャストの皆様が家族みたいなカンパニーです。そんな素敵な人たちが集まっている奇跡に感謝しながら、自身を持ってお届けできる作品に仕上がりました」とメッセージしました。