台湾野党議員、太平島を視察 南シナ海、与党は批判的

南シナ海・南沙諸島、太平島、台湾

 【台北共同】対中融和路線の台湾最大野党、国民党と第2野党、台湾民衆党の立法委員(国会議員)計10人が18日、南シナ海で台湾が実効支配する太平島を視察した。領有権を誇示する目的としている。与党、民主進歩党(民進党)からは南シナ海で領有権を主張するフィリピン、ベトナムへの圧力となり、情勢を複雑化させるとして批判的な見方が出ている。

 民進党の陳水扁元総統と国民党の馬英九前総統は在任中に太平島を視察。国民党は、20日に頼清徳副総統に総統を引き継ぐ前に蔡英文氏も太平島に上陸するべきだと主張したが、蔡氏が見送ったため視察を実施した。

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