「救援はすぐ来ない」能登半島地震の教訓 防災士が研修会 孤立可能性集落は全国最多

能登半島地震の教訓を防災に生かそうと、18日、長野県内の「防災士」が松本市で研修を行いました。

研修会は、「防災士」でつくる「長野県地域防災推進協議会」が開きました。松本大学地域防災科学研究所の入江さやか教授は、能登半島被災地の調査結果を報告。学ぶべき教訓について講演しました。

松本大学 入江さやか教授:
「たくさんの孤立集落もできました。助けを待っている人たちもいるけれど、自治体の職員もスーパーマンではありません。自分の命は自分で守る、自分の地域は自分で守る」

内閣府の調査によりますと、長野県内では、土砂災害などで孤立する可能性のある集落が全国最多となっています。すぐに救援がこないことを想定した対策や、地域で支え合えるよう備える必要性など意見が交わされました。

「防災士」は民間資格で、避難所の開設や防災計画などで地域のリーダーとして期待されます。防災・減災への関心が高まるなか、県内の認定者は既に4000人を超えています。

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