新居浜・銅山峰ツガザクラ群落が見頃 かれんな花、登山に癒やし

かれんに咲き誇るツガザクラ

 愛媛県新居浜市南部の赤石山系にある銅山峰(約1300メートル)に自生する国の天然記念物、高山植物ツガザクラ群落で、見頃を迎えたかれんな淡紅色の花が登山客を癒やしている。

 ツガザクラはツツジ科の常緑小低木で、5月中旬から下旬にかけて6~7ミリの釣り鐘型の花を付ける。銅山峰は国内に分布するツガザクラ自生地の南限帯の中心的な位置付けで、自生する種は国内の他地域とは独立した遺伝的特性を持つ固有種。高山性砂礫(されき)地で、東予東部特有の強風にさらされる特殊な環境で育つ。

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