『ガンダムSEED FREEDOM』キラ役・保志総一朗「絶対終わらせたくない」フィナーレイベントで熱い思い

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』福田己津央監督、福山潤、保志総一朗、田中理恵、石田彰、下野紘

声優の保志総一朗が18日、丸の内ピカデリーで行われた『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』フィナーレ舞台あいさつに田中理恵石田彰福山潤下野紘福田己津央監督と共に登壇。“フィナーレ”と銘打たれたイベントに「絶対終わらせたくない。一区切りなだけ。夏とか秋とか冬とかにやりたい」と並々ならぬ意欲を見せていた。

本作は、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に続く、約20年ぶりのシリーズ最新作。1月26日から全国公開され、113日目となる本日付で興行収入47億円、動員280万人を突破。シリーズ最高の興行を続けているが、17週目となる5月23日についに全国規模の公開が終了(一部映画館では上映)することを受けての“フィナーレイベント”となった。

福田監督はこれまでのガンダムシリーズ最高興収の約2倍となる数字に「ここまで来られたのは皆さんのおかげです。ありがとうございました」と感謝。キラ・ヤマト役の保志が「あと5回ぐらいずつ観ていただいて」と大台の50億円突破への期待をのぞかせると、「もう十分だよ。本当にここまで応援してくれてありがとうございます。夢のような数字です」とあらためて礼を述べる。

会場には本作を100回以上鑑賞したというファンもおり、福田監督は「僕も制作過程を除いて、試写から劇場を含めて20回は観ているのですが、周囲の人がもっとすごい。最近(回数を聞くのが)怖いです」と苦笑い。本作に対する大きな反響に、ラクス・クライン役の田中は「最初演じることになったときは、歌から始まって、20代のときにいろいろなチャレンジをさせていただきました。そこから長い年月が経ち、しっかりとスキルを上げて待っていて良かったです」と語ると、感極まって涙を流す。

さらに、オルフェ・ラム・タオ役の下野やアスラン・ザラ役の石田、アルバート・ハインライン役の福山も、シリーズが自分にとっていかに特別な作品であるかを熱く語るなか、保志は「フィナーレと言われると終わってしまうみたいでさみしい」とポツリ。「まだ絶対に終わらせたくない。夏とか秋とか冬にまたやりたい。一区切りというだけで、第2章も始まりますから」と思いを告白。福田監督が「誰がやるんだよ! 本当にキラそっくりだな」と突っ込みを入れると、保志は「勝手なことを言ってすみません。僕の願望でした」と発言。会場は大きな笑いに包まれていた。

そのうえで保志は「まさかこんなにたくさんの方がリピートしていただけるなんて思ってもみなかった。皆さんが本当に楽しみ尽くしてくださいました」と感謝を述べると「4か月間、あっという間でした。さみしいけれど、気持ち的には終わらせんぞ! と思っています、世界を含めてもっと『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の輪を広げていきたい」と意欲を見せていた。

なお、出席予定だったシン・アスカ役の鈴村健一は欠席となった。(磯部正和)

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