鳥海浩輔、前野智昭、新垣樽助『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』に「また動く彼らを見られることが楽しみ」

「アニメならではの表現を楽しんでいただきたいです」



【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 184

アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』の原案は、名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた「刀剣男士」を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞ONLINE』。

2015年1月のサービス開始以降、大きな支持を獲得し、全国に刀剣ブームを巻き起こす一因ともなった「とうらぶ」こと『刀剣乱舞ONLINE』は、これまでにアニメ・ミュージカル・コンシューマーゲーム・舞台・映画・歌舞伎など数多くのメディアミックスを成功させ、エンターテインメント界を席巻してきました。

アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』は、2016年に初演が行われた舞台『刀剣乱舞』の第一作目を脚本原案とした新作アニメーションです。これまで長年舞台の脚本・演出を手掛けてきた末満健一氏が、本作でも脚本・シリーズ構成を務め、原案ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』の声優陣がキャラクターボイスを担当しています。

物語の中心となるのは、魔王・織田信長を元主にもつ4振りの刀剣男士たち。彼らは織田信長が暗殺される本能寺の変へと出陣することに。葛藤の先に彼らが守る歴史とは!? 廻る歴史の始まりの物語を見届けてください。



ーーこの作品が制作されると知ったときのお気持ちを教えてください。

鳥海さん 舞台版を脚本原案にアニメ化すると知り、もともと私たちが声をあてていたゲーム版が舞台化され、さらにそれをアニメ化するのは、ある種の逆輸入のようなものだなと思いました。

そういったやり方があるのかという驚きとともに新鮮な気持ちと、これまでにも何本か映像化がされていますが、また動く彼らを見ることができる楽しみも感じました。

前野さん 初めてお話を伺ったときは、舞台版のキャストさんたちが声をあてる選択肢もあるなかで、われわれが引き続きCVを担当させていただくことになり、大きな責任を感じるとともにまた新たな山姥切国広を演じられることがとてもうれしかったです。

そして、舞台版で人気の物語をどのようにアニメ化するのか、収録がとても楽しみでした。



新垣さん 原案ゲームの収録はひとりで行うことがほとんどなので、セリフの掛け合いをお芝居として収録し、彼らが会話をしていろんな感情を出している姿をまた見てもらえる機会が与えられてありがたいなと思っています。

このお話をいただいた時は、ただ僕は単純単純にまた演じられることがうれしかったです。

ーー収録現場の雰囲気はどのようなものでしたか?

鳥海さん 直接掛け合うことが多い私たち3人は一緒の収録が多かったので、ひとりで収録するのとは違う雰囲気はあったと思います。

今回の物語は、織田の刀たちの物語が軸になっています。山姥切さんの悩みや、へし切長谷部さんが感じるもやもやした気持ちなど、これまでの作品では掘り下げられなかったそれぞれの想いをしっかり描いています。

それぞれにドラマがあるところが、面白いなと思いました。キャラのスポットのあて方に注目しながら、じっくり見ていただきたいです。

逆に三日月さんはいつも通りの立ち位置で、彼らの状況を大局に立って俯瞰で観ているような雰囲気がありました。ただ少しシリアスで、踏み込んだところも楽しめます。



前野さん 鳥海さんがおっしゃったように、織田の刀たちがメインの軸になっています。山姥切は過去の自分の失敗から葛藤したり苦悩したりする日常のなかで、初期の山姥切が感じていたオリジナルの刀に対するコンプレックスまで描いていて、良いドラマにしていただいているなと思いました。

新垣さん 別録りではなく生のセリフのやり取りができたことで、自然な流れでキャラの一面が引き出されたと思います。そういうところは、視聴者の方々が自分のなかの経験と重ね合わせて、感情移入できる瞬間が多いと思います。

特に山姥切が過去の失敗を引きずっていて、三日月さんたちが「お前はできるから任されたんだ」などと言って励ましているのに、そこから一歩進めないところは、「自分を一番信じていないのは自分」というところにすごく共感しましたし、こういった気持ちを感じられるのは、彼らの発する言葉が我々にも共通するメッセージを浮き彫りにしなっているからなんだろうと思いました。



ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。

新垣さん 『刀剣乱舞』の世界に入りやすい作品になっています。舞台を知っていると、「あのシーンをこういうふうに描いたのね」と思わずニヤリとしてしまうシーンがいくつも登場します。

オープニングテーマは、刀剣男士たちが時代を超えて旅をする壮大な曲になっています。こういう表現もありだなと思いました。

前野さん 大筋の物語は舞台と同じなのですが、舞台に登場しなかった刀剣男士が多く登場します。それぞれのキャラクターたちのバックボーンをしっかり描き、アニメならではの描写もあります。また、アクションにすごく力が入っているため、かっこいい剣劇のシーンがたくさんあります。

エンディング映像は舞台版をご覧になった方が「おおっ」と思うような内容になっています。舞台を知らない方、何度もご覧になった方、多くの方々に楽しんでいただきたいです。

鳥海さん 舞台をご覧になった方々は、話の流れはご存じかと思いますが、全く同じ台本ではありませんので、アニメならではの表現を楽しんでいただきたいです。本作は、オープニング、エンディングも含めてひとつの作品として楽しめるつくりとなっています。

これまで『刀剣乱舞』のほかのジャンルに触れたことがある方は、ぜひこちらも観ていただきたいです。

インタビューのこぼれ話

素敵な衣装で取材現場に現われたお三方。「スタイリストさんが優秀なもので、キャラクターのカラーを少し取り入れた衣装をご用意いただきました」(鳥海さん)、「確かに、そうですね。素敵ですね」(前野さん)、「衣装を褒めていただき、ありがとうございます」(新垣さん)。とてもよくお似合いでした!

Information



アニメ『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』
毎週火曜23:00よりTOKYO MX,BS11で全8話にて放送!
DMM TVにて毎週火曜23:30より配信!
そのほか、配信プラットフォームでも順次配信中!
出演:鳥海浩輔、前野智昭、泰勇気、阪口大助、新垣樽助、山下誠一郎ほか
原案:「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
監督:市川量也
シリーズ構成・脚本:末満健一(脚本原案:舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺)
キャラクターデザイン:高田真理
美術監督:根本洋行
撮影監督:野村達哉
音響監督:菊田浩巳
音楽:葛西竜之介
音響制作:楽音舎
編集:ドメリカ
製作:『刀剣乱舞 廻』製作委員会
アニメーション制作:ドメリカ
オープニングテーマ:INI 「Whatever Happens」(LAPONE Entertainment)
エンディングテーマ:三日月宗近(CV:鳥海浩輔)、山姥切国広(CV:前野智昭)、宗三左文字(CV:泰勇気)、不動行光(CV:阪口大助)、へし切長谷部(CV:新垣樽助)、薬研藤四郎(CV:山下誠一郎)、江雪左文字(CV:佐藤拓也)、小夜左文字(CV:村瀬歩)、一期一振(CV:田丸篤志)鯰尾藤四郎(CV:斉藤壮馬)、燭台切光忠(CV:佐藤拓也)、鶴丸国永(CV:斉藤壮馬)
「DAYBREAK」(TOHO animation RECORDS)
オープニングテーマ:INI 「Whatever Happens」(LAPONE Entertainment)

©2024 NITRO PLUS・EXNOA LLC/『刀剣乱舞 廻』製作委員会

写真・藤本厚 文・田嶋真理 スタイリスト・笠井時夢、仁茂田汐音(鳥海浩輔さん) 、MASAYA(PLY/前野智昭さん) ヘアメイク・AKi(鳥海浩輔さん) 、横手寿里(前野智昭さん)、中山亜美(新垣樽助さん)
衣装協力・鳥海浩輔さん 帽子 ¥25,190(CA4LA/CA4LA プレスルーム 03・5773・3161)そのほかのアイテムは、スタイリスト私物

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