「こうなると思ってました」「なぜかギヤが入らない」「アウトラップは任せて」【SF Mix Voices 第2戦予選(1)】

 5月18日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の公式予選が大分県日田市のオートポリスで行われ、ルーキの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が自身初のポールポジションを獲得した。

 ここでは予選後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、ドライバーたちがフリー走行と予選について語った内容を2回に分けてお届けする。

●佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING ) 予選16番手

 Q1A組8番手、総合結果では16番手となり、予選トップ3に入ったチームメイトから大きく後れを取ってしまった佐藤は、「クルマを合わせきれなかった」と予選を振り返った。

「ドライビング的には大きなミスはなかったのですが、セクター3で大きく遅れていました。ちょっとクルマ的なアプローチで予選に合わせきれなかったというところです」と説明した佐藤。

 彼いわく、3番手タイムを記録したチームメイト、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)がとるコンセプトと彼のクルマのそれに極端な違いはないという。「大きくは違わないのですが、同じでも同じにならないことはあるので、その中で自分のクルマをどういったアプローチで修正していくかが課題です」

「そのあたりを明日に向け、修正していきたいと思います」と意気込みを語った。

●山下健太(KONDO RACING) 予選9番手

 開幕戦鈴鹿で2位表彰台を獲得した山下はQ2に進出するも9番手に終わった。この週末は走り始めから好調とは言えず、予選に向けて修正を図ったが「ポテンシャルがない」状態から「うまく改善できず走り始めの10番手くらいのまま予選が終わってしまった」印象だという。

 山下は以前、気温が低い間はいいが上がったときに不安があるという旨の話をしていた。今回のオートポリスは予選Q1開始時点で気温が27度、路面温度は47度まで上昇した。このような高温のコンディションで調子を落としたことについては、「こうなると思ってました」と素直に認めた。

「いきなりこんなに暑くなって、路気温もこれまでと全然違いますし(空気密度と標高の影響で)ダウンフォースも全然出ません。テストはずっと激寒のなかでやってきたので、本当にどうなるかわからない状態でここに来て、やっぱり冬の調子は維持できなかった、という結果でした」

 明日の決勝については、「ロングランのペースは鈴鹿の感じだと寒い時期だったとはいえ悪くなかったので、この暑いコンディションのなかでも悪くないのを信じて、戦略とうまくやって表彰台付近に行きたいです」と抱負を語った。

2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 山下健太(KONDO RACING)

 2024年スーパーフォーミュラ第2戦九州ラウンド。予選日に続き夏日の予報が出ているオートポリスでの41周の決勝レースは、19日(日)14時50分にスタートが切られる予定だ。

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2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
2024スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

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