【スターダム】中野たむ 米AEW・TBS王座取り失敗も「全然落ち込んでない!」

巨体のウィロー・ナイチンゲール(上)をタイガースープレックスで投げる中野たむ

女子プロレス「スターダム」の中野たむが、再起に燃えている。

18日の横浜武道館大会では、米AEW・TBS王者ウィロー・ナイチンゲールに挑戦。168センチ、88キロの相手に果敢に攻め込んだ中野は、張り手の乱れ打ちでベルトへの執念を見せつけた。さらにコーナーに上ったナイチンゲールに、投げっぱなしジャーマンを敢行。一気に流れを引き寄せると、フロントネックロックからの腕固めで勝負に出た。

しかし、AEWのトップ戦線を走る王者からペースを奪えず、ラリアート3連発からのキャノンボールをくらい大の字に。食らいついた中野だったが、最後はデスバレーボムからのベイブ・ウィズ・ザ・パワーボムを決められ、3カウントを献上した。

試合後、疲労困ぱいの中野は「ウィロー・ナイチンゲール、かわいくて強かった! 世界ってすごいな。今日負けたけど、より一層あのベルトが魅力的に見えた」とつぶやいた。

昨年は団体最高峰のワールド王者として活躍したが、10月の同王座戦で左ヒザを負傷。長期欠場に入り、王座返上という悔しさを味わった。2月の復帰後初の王座戦で再起を狙っていたが、王座取りは失敗に終わった。

それでも「すごい悔しいけど、意外と落ち込んでない。全然落ち込んでない! 落ち込んだことないから!」と絶叫。「とんでもない地獄をたくさん見てきたので、まだまだ這い上がりますよ。たむロード、ここからなんで! まだやらなきゃいけないこともいっぱいあるからね」と前を向いた。

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