Peppertones、デビュー20周年を迎えて「Twenty Plenty」を発売“思い出の引き出しを開けてみた”

Peppertonesが、デビュー20周年を迎える感想と、ニューアルバムのビハインドストーリーを公開した。

最近、ソウル江南(カンナム)区のあるカフェでPeppertonesのデビュー20周年記念アルバム「Twenty Plenty」に関するインタビューが行われた。

Peppertonesは先月、各音楽配信サイトを通じてアルバム「Twenty Plenty」を発売。前作「thousand years」の発売以来約1年7ヶ月ぶりに披露したニューアルバムで、デビュー20周年を自ら祝うアルバムだ。

2004年3月23日にEP「A PREVIEW」でデビューしたPeppertonesは、“うつ病のためのニューセラピー2人組バンド”を標榜。これまで明るくポジティブなメッセージが盛り込まれた健康的な音楽を披露してきた。

シン・ジェピョンは「時間の流れがとても早いと感じています。できること、やりたいことをやっていたら、あっという間に20周年になりました。『ここに向かって走っていこう』という気持ちではなく、着実にやってきたら歳をとって、バンドも20歳になりました。不思議な気持ちです。すごいことのようにそれを記念し、祝うことはちょっと恥ずかしいです」とデビュー20周年を迎えた感想を伝えた。

イ・ジャンウォンはPeppertonesのことを“貫禄のあるマッチプ(おすすめのグルメ)”と定義した。彼は「ホームページーにsince 2004と書いておいたのですが、当時は笑えると思いました。『10年後、20年後に見ればいいだろう』という考えもなく書いていたフレーズでしたが、20周年を迎えた今は、貫禄のあるマッチプのような気がします。デビュー当時と10周年、20周年を比べてみると、現在がもっと誇らしいです」と話した。

今回のアルバムは2つのCDで構成された。まず、A Side 「SURPRISE!!」には様々なミュージシャンがPeppertonesの代表曲を再解釈した10のトラックが収録された。Jannabi、LUCY、イ・ジナ、MeloManceのチョン・ドンファンなどが参加した。

写真=ANTENNA

B Sideの「REWIND」にはタイトル曲の「Riders」をはじめ、「rewind」「コーチ」「思いがけず」「dive!」「squeeze bunt」「なぜなら…」「home」「晩夏の空」などの新曲9曲と昨年3月に発売した「Freshman」のリミックスバージョンが収録された。

シン・ジェピョンはアルバム誕生のビハインドストーリーを伝えた。彼は「『20周年はどうすればいいだろうか』とみんなで悩んだ末、20周年だから20曲を発表しようということになったんです。アルバム単位で発表することが好きな古いバンドなのに、昔みたいに15曲を出したりすると全部は聴きづらいと思いました。それでコムパクトなアルバムを出したりもしましたが、それとは正反対に逆行してみました」と明かした。

しかし、物理的に20曲を収録することは難しかったため、所属事務所のアンテナがA Sideを満たすことにしたという。シン・ジェピョンは「会社からのお祝い、プレゼントのようなものです。『10曲のリメイクアルバムを作ってみる』と言ってくれました」と話した。

シン・ジェピョンはリメイク曲が収録されるA Sideに対する心配があったとも打ち明けた。彼は「リメイクアルバムはものすごいことを成し遂げたアーティストやレジェンドに与えられる賞のようなものだと思っていました。僕たちは世間を騒がせたこともなく、全国民が知っているヒット曲を出したこともありません。ただ長い間知られる過程で蓄積した力で進むバンドです。なので、そんな僕たちがこのようなアルバムを果たして作り上げることができるのか、アルバムが作られるのだろうかという疑問がありました」と話した。

B Sideは“敗者復活戦”に例えた。シン・ジェピョンは「思い出の引き出しを開けてみました。アルバムに収録できなかった、未発表曲を集め、新しい曲と混ぜました。ある意味、競争で負けた敗者復活戦のようなものです。愛着がある曲を集めましたし、ほとんど作ってから10年過ぎた曲です。回顧録のようなアルバムがB Sideを通じて仕上がったと思います」と説明した。

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