【約15分で終わる”捨て活”】整理収納コンサルタントが実践するザセツしないキッチン&クローゼットの捨て活

65平米のコンパクトなマンションに夫婦と息子2人の4人で暮らす整理収納コンサルタント・本多さおりさん。

「使っている物だけ持ち、何がどこにあるのか把握し、やりたいことにすぐ取りかかれる」……そんなスッキリ暮らしを実践する本多さんが「家事のついでにササッとやってます」と話す「捨て活」はトータル約15分。これならザセツしないで出来る!

1.捨て活する場所を決める【だいたい2分】

●コツ
□ 小さくてよく使う場所を選ぶ
□ モヤモヤしている場所(出し入れしにくい・引き出しやふたが閉まらない・やりたいことがしにくい)を選ぶ

一気に手をつけようとせず、まずは捨てる場所を1つ決めます。「何となく使いにくさやストレスを感じている場所を選んだら、最初は、コーナー1カ所や引き出し1段など小さなスペースから始めるのが成功するコツ」。

●まずはお財布で“暖機運転”
「すぐには捨て活スイッチが入らない!」という人は、手近な財布からトライ。スッキリできれば、捨て活に火種が入ります。

●キッチン
おすすめの場所 調理台
器のように量が多い物は処分しにくいですが、せまいコーナーなら気負わず捨てられる!

●クローゼット
おすすめの場所 衣装ケース1個
クローゼット全部をやろうとするとザセツするので、まずは衣装ケース1個からスタート!

2.捨て活する場所にある物をぜんぶ出す【だいたい3分】

●コツ
□ 面倒なようだけど、出すのが結局いちばんラク!

場所を選んだら、中に入っている物をぜんぶ出します。さらに、物の量や状態を1つずつ確認しながら、種類ごとに大まかに分類。「一見大変そうですが、分けることでそれぞれの量や重複しているものが見えてくるので、判断しやすくなります」。

ざっくり種類ごとに置く ていねいに並べなくてもOK

●分類する種類が多い人は、付箋やカードを置くとわかりやすく混乱しにくい!
分類した服は、積み重ねていくと「こんなにある!」と服の多さを認識しやすい。

3.今、現役の物 、現役じゃないけど残す物・捨てる物に分ける【だいたい5分】

続いて、出した物を仕分けします。捨てるか迷う物は、いったん保留ボックスに入れ、時間をおいて判断すればよいので気分的にラク。時間をかけていると疲れるので、直感で判断すればOK!

現役じゃないけど残す物は「保留ボックス」にIN

●“分けているうちに現役・現役じゃない・捨てる”のジャッジが早くなります!
「まだ着られる」や「もったいない」ではなく、触った瞬間「また着たい!」と思うかでジャッジ。最初はなかなか捨てられなくても、とにかくアクションを起こすことが大事。

4.現役の物だけ置く・しまう【だいたい5分】

選び抜いた働き者のツールや服は、取り出しやすく数を把握しやすいように収納。たとえば、キッチンの引き出しのような場所なら、毎日使う物や小さな物は手前に、大きな物は奥へといった具合にするとよい。

●現役の物しかないから、料理にかかる時間が短くなる
料理中すぐに手が届く1軍用のツールスタンド。省いたツールは、使う頻度が低い2軍用の引き出しへ移動。

キッチン

●何を持っているのかひと目でわかるって気持ちいい
シミがついた服やくたびれた服を一掃。ボトムスやトップスなど、種類ごとに重ねるとわかりやすい。

クローゼット

●“捨て活”は次の買い物で成功するための近道です
不要物を捨てると、「私、白シャツ1枚もないし!」と後ろめたさを感じず買い物ができ、新たな1着選びに入魂できます。本気で選ぶから、妥協のない買い物ができます。

<教えてくれた人>
整理収納コンサルタント 本多さおりさん
その家にある収納家具や物をベースに、ある物を活かした身軽な暮らしを提案。夫、息子2人(小2、年長)の4人で65㎡のマンションに暮らす。新著は『無印良品と365日』(大和書房)。

参照:『サンキュ!』2024年6月号「暮らしがもっとラクに回るキッチン&クローゼットだけ“捨て活”」より。掲載している情報は2024年4月現在のものです。構成・文/杉澤美幸 編集/サンキュ!編集部

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