「狙っていました」北九大が4番石橋昂樹の先制3ランで競り勝つ 三冠王とリーグV視野「チームを全国に」【九州六大学野球】

初回、ライトに先制3ランを放つ北九大の石橋

◆九州六大学野球春季リーグ戦予備日(降雨コールドの引き分け再試合) 北九大5―4西南大(18日、福岡県小郡市野球場)

北九大が4番石橋昂樹(4年・宗像)の先制3ランなどで西南大に5―4で競り勝ち、優勝戦線に踏みとどまった。

初回、1死一、二塁のチャンスで打席に立った右打者の石橋は、西南大のエース茶屋野洋輝(4年・熊本学園大付)の初球を逆らわずに打ち返し、ライトに今季3号の3ラン。リーグ戦通算12本目の殊勲打を「カウントを取りに来た高めの真っすぐ。狙っていました」と満足げに振り返った。

身長185センチと大型ショートの石橋は昨秋のリーグ戦で本塁打王と打点王を獲得。今季は本塁打と打点に加え打率でもトップを維持し、三冠王を視野に入れている。今季3号は4月14日以来となる久しぶりの一発で「ヒットは打っていたけど本塁打が出なくて。『やばいな』とあせりがあった」と笑った。

リーグ戦は1試合を残して北九大と西南大が7勝2敗1分け、福岡大が7勝2敗と勝率で3チームが首位に並んだ。21日の最終戦(同県宮若市・光陵グリーンスタジアム)で優勝チームが決まらない場合、優勝決定戦が25日に福岡市の今津運動公園野球場で行われる。

北九大は昨春の優勝決定戦で西南大に敗れており、「内心はすごく燃えている」と話す山本浩二監督以下、チーム一丸で雪辱を期す。石橋は頂点を見据え「僕が先制打を打って、チームを全国大会に導きたい」と力強く語った。
(山崎清文)

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