結婚どころかいつの間にか…普通の女性が「愛人」になったきっかけとは?

人生は何が起こるかわからないミステリアスなものです。出会いによって、人生が大きく変わることがあるから。

ごく普通の夢を持つ女性が、結婚どころか「愛人」になってしまう…。

結婚を夢見ていた女性がひょんなことから愛人になってしまったという、3人の経緯から愛人という生き方を考察していきます。

ひょんなことから愛人になってしまった女性たち

【事例1】コロナ禍で困窮したときにサポートしてくれた男性に…

5年前に海外でエンターテインメントの勉強して帰国した美由さん(29歳・仮名)。

実家に戻った美由さんですが、エンタメの職業に就くことを大反対していた厳格な父親に「好き勝手に生きたいなら家を出ろ」と追い出されてしまいます。

やむなくシェアハウスに引っ越しをして、2018年の秋から飲食店でバイトをしながら通信制のスクールにも通いながら夢を叶えようと必死でした。ですが、コロナの影響でバイト先の飲食店が休業になり、たちまち困窮してしまいます。

困窮した真由さんはSNSで「生活に困っています」と訴えると、複数の男たちからアマゾンの1万円ギフト券が贈られ、1万円以上のペイペイが振り込まれたというのです。

「アプリに登録の15人ぐらいとやり取りをして、40代後半の経営者と逢いました。すると最初のデートで月35万円の愛人契約をもちかけられました」

いったん保留にした美由さん。しかし、一向に困窮から抜け切れず、焦った真由さんはもう一度その男性に逢ったのです。

男性は初対面でいきなり愛人契約をもちかけたことを謝罪します。そして夕食をご馳走してくれながら、美由さんの事情を色々と聞いてくれ、夢を叶えたいという美由さんに「サポートしたい」と優しく励ましてくれたといいます。

「その当時は友達に会うのもなかなかできなくて、LINEで相談もできなかった。パパ活をやっているのを軽蔑されそうだから」

困窮と孤立感の真由さんを、男性はまたデートに誘って高級店で鉄板焼きやお寿司をご馳走してくれたのです。指一本触れなかった男性に、真由さんは「自分の気持ちを押し付けない人かもしれない」と次第に好意を感じるようになっていったのです。

男性は自分の人脈を使って真由さんに在宅でできるバイトを紹介してくれたり、エンタメの勉強になるような公演に誘ってくれたりします。

親切にしてもらっているうちに、いつしか真由さんから「愛人になってもいい」と承諾したというのです。

「コロナの頃は、自分の精神状態が普通ではなかったと思います。親切にしてもらっているうちに、恩返しをしなければならないような気になってしまいました。厳しい父親と正反対の優しさに、ついふらふらっとなってしまったのかもしれません」

でも、愛人になったことを後悔していないという真由さん。

コロナの頃に自分を見つめる時間があり、次第にエンタメから別の世界にシフトしようとしていた頃でした。

「男性とは週に2~3回、ディナーをしてからホテルで休憩。旅行に連れて行ってもらっているうちに関係が深まっていって。そのうちに彼の影響を受けて上昇志向に目覚め、キャリアアップしたくなりました」

翌年に応募した一部上場会社の役員秘書に採用された真由さん。

愛人料も月額50万円に。シェアハウスから港区のマンションに引っ越し。でも愛人の男性が真由さんのマンションに訪れたのは引っ越しの当日だけ。愛人には結婚というゴールがないと改めて悟った真由さんはアプリで知り合った男性らと付き合ってみるものの、価値観が合わずにすぐに別れたそうです。

「男性に期待をすることをやめました。いつか愛人をやめる日がくるかもしれないので、キャリアアップを怠らずに毎日を精いっぱい生きようと思っています」

いつ終わるかわからない愛人という生き方から、男女の機微を知ったという。

同じ年齢の女性達より「精神的に老けているかもしれない」と少し寂しそうに笑った。

【事例2】結婚詐欺に遭った名家のOL。男性不信から結婚願望を封印して愛人に…

一般企業のOLだった清美さん(35歳・仮名)は東海地方にある名家のお嬢さん。でも、過去に家柄目的の男性とのお付き合いで痛い目に遭っていたので、秘密にしていました。

20代後半から婚活をしていた清美さんでしたが縁に巡り合えず、32歳の時に婚活パーティ―で知り合った二代目経営者と称する40歳の男と交際。

夜景の綺麗なレストランで食事をしたり、ドライブしたりとデートを楽しみ、半年後に婚約。その後「ふたりの将来のために」と投資に誘われ、いつの間にか男性に渡す金額が500万を超えてしまったそうです。

「投資はいいから結婚しましょう」と持ち掛けると、だんだん連絡がなくなり、不信に感じた清美さんが彼の会社に乗り込むと、そこで結婚詐欺の被害に遭ったことを知ります。

男性にすっかり失望した清美さんは結婚に対する意欲がなくなり、人生を立て直す気力もなくなります。とうとう会社を辞めて、好きなゴルフ関係のバイトをするように。

そこで知りあった40代半ばの男性に誘われてゴルフを楽しんでいるうちに、男女の関係になります。

ところが、その男性が既婚だったのです。

騙されたとわかると、悲しみよりも「受け入れる」ことを選んだ清美さん。自分から「愛人にして」と進んで申し出て、毎月10万円をもらっていると言います。

「結婚を諦めたけど、寂しいんでしょうね」と清美さん。

愛人という名のもとに、結婚願望を封印したという清美さんですが、心の奥底では自分を愛してくれる人をずっと求めているような気がします。

【事例3】「35歳の壁」を痛感した美人OL。独身ハイスぺが集まる婚活パーティーでまさか…

港区に住むOLの美登里さん(35歳)。モデル並みのプロポーションで5歳ぐらい若く見えますが、35歳になってから、実年齢を言うたびに男性から「引かれている」と感じるようになったそうです。

「35歳の壁は手ごわい」と婚活パーティーにも呼ばれなくなったことを嘆く美登里さん。

そこでハイスペックが数多く集まるというKという企業が主催する婚活パーティーに友達と参加すると、そこで4歳年上の不動産経営者と意気投合します。

すぐに付き合い、プロポーズを期待していましたが半年後に「家庭がある」と謝罪され、でも別れたくないと美登里さんを引き留めたのです。

ショックを受けた美登里さんは「不倫はイヤ」と拒否します。すると「では愛人になってくれ」と、自分の会社が管理するマンションを美登里さんにキャッシュで買ってくれたというのです。

その頃、美登里さんが勤務する会社の経営が悪化して、給料が下がり、転職も考えていたため、美登里さんの心は大いに揺れたと言います。

「彼は私と絶対に別れたくないというんです。でも家庭に事情があって、離婚ができないのなら、代償を払うというその心意気にほだされてしまいました」

35歳の壁にぶち当たった美登里さんにとって、彼以外の男性が「ここまで自分を愛してくれないのではないか」と自分に自信をなくしているようです。

「愛人という生き方」について

【愛人になる女性の共通点】

コロナ禍や年齢の壁、家庭環境などが原因で心に隙があり、孤独を感じるときなど、ふと「愛情」を求めることがあります。そんなとき、現れる「既婚男性」。

自分に自信がないときや愛に疑念を抱くときに、つい心を許してしまうことがあります。そのような状況下では「自分を愛してくれる男性は他にいないのではないか」と愛に懐疑的になり、拒否することが難しいものです。

【愛人から抜け出す方法】

「愛情」が絡むパパ活は、割り切った関係とは異なり男女の間に深い絆が生まれることがあります。その結果、沼にはまってしまうことがあります。

この沼から抜け出すためには、愛人関係を終わらせ、結婚など精神的に安定した生活を模索するか、または経済的に恵まれた愛人との関係を利用して、留学などキャリアアップに励むことで自立するなど、方向転換を図る必要があります。

愛人関係をずるずると続けることは、結局は孤独に陥ることを意味します。そのリスクを忘れずに、自らの未来を見据えて行動することが重要です。

愛人を貫徹するのも生き方のひとつ、だがその先にあるのは「自分で自分を守る」こと

愛人という生き方を徹底して「愛人業」を極めることも生き方のひとつ。

あなたの一貫した生き方に惚れる中小企業の経営者など、独立開業している男性からプロポーズされる可能性もありますよ!

(mimot.(ミモット)/ 夏目 かをる)

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