中国成都の空港通関地、1~4月は輸出額・輸入額とも増加

中国成都の空港通関地、1~4月は輸出額・輸入額とも増加

中国四川省の成都天府国際空港。(資料写真、成都=新華社配信/鄒文泗)

 【新華社成都5月18日】中国の四川省成都市には、成都天府国際空港、成都双流国際空港という二つの空港口岸(通関地)がある。成都税関の統計によると、今年1~4月の空港口岸2カ所の貿易額は前年同期比98.7%増の575億2千万元(1元=約22円)だった。うち輸入は2.7倍の396億9千万元、輸出は23.9%増の178億3千万元となった。

 輸入品は、「市民の食卓」を豊かにするエビ、カニ、チェリーなどの生鮮食品のほか、電子情報産業の発展を後押しする商品もある。輸出品は主に、「中国製」のノートパソコン、スマートウォッチ、スマートフォン向け液晶モジュールなどが挙げられる。

 通関検査を経た越境電子商取引(EC)貨物は前年同期の5倍近くに当たる3409万1千件に上り、衣料品や日用品などの小物商品は、越境ECという新業態の発展に活力を与えている。

 市内の空港2カ所が就航する貨物専用機路線は30路線に達し、世界の40以上の都市とを結んでいる。最近も「中国製」の衣料品や装飾品などのEC貨物を満載した貨物機が天府国際空港からイタリア・ミラノへと飛び立ち、ノルウェーのチルドサーモンを積載し、成都に戻ってきた。

 成都双流国際空港税関の劉良(りゅう・りょう)副税関長は「貿易は経済成長をけん引する重要なエンジンである。今年1~4月の空港口岸の輸入額・輸出額がそろって増加したことは、貿易の質の高い発展を力強く支える」と述べた。

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