「anan」ロゴ、「ぐるんぱのようちえん」 堀内誠一の「絵」に光 岩手県立美術館 6月2日まで企画展

「ぐるんぱのようちえん」(1965年、福音館書店、堀内事務所蔵)(C)Seiichi Horiuchi

 昭和を代表するアートディレクターで、絵本作家としても活躍した堀内誠一(1932~87年)の作品を紹介する県立美術館の企画展「堀内誠一 絵の世界」が、盛岡市本宮の同館で開催されている。絵本や挿絵の原画など458点が展示されており、訪れた人たちが広告やイラスト、デザインの分野で才能を発揮した堀内の画業をたどっている。

 堀内は東京生まれ。アートディレクターとして「anan」「BRUTUS」などの雑誌のロゴや本の装丁、ポスターのデザインを手掛ける一方、「くろうまブランキー」「ぐるんぱのようちえん」「たろうのおでかけ」など構成、構図に工夫を凝らし多様な手法を駆使した名作絵本を多数生み出し、絵本作家としても活躍した。

 宮沢賢治の作品「雪わたり」の絵本原画も展示され、本県との関わりも感じることができる。

 会期は6月2日まで。観覧料は一般1300円、高校生・学生800円、小中学生500円。開館時間は午前9時30分~午後6時(入館は5時30分)。休館日は月曜。

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