ドイツ昇降格プレーオフ、ボーフム浅野拓磨vsデュッセルドルフ田中碧に決定。ブンデス最終節、堂安律の85分スーパーヘッドはドラマの引き立て役に

ウニオン・ベルリンがホームで情熱的な勝利。

ドイツ・ブンデスリーガ1部最終34節が5月18日に各地で行われ、VfLボーフムがヴェルダー・ブレーメンに1-4で敗れて16位に順位を落として、2部3位フォルトゥナ・デュッセルドルフとの入れ替え戦プレーオフに臨むことが決まった。浅野拓磨vs田中碧の日本代表対決が実現する。

前節までプレーオフ圏16位だったウニオン・ベルリンは堂安律の所属するSCフライブルクとホームで対戦。PKを外しながらもベネディクト・ホラーバッハの左足スーパーミドルで先制! このまま逃げ切れば残留……だったが、85分、堂安がドンピシャ完璧ジャンプヘッドで同点に! ウニオンを地獄へ叩き落とし、そしてボーフムを蘇らせる。

ところが、この堂安弾は、ドラマの引き立て役だった。

ホームの燃えるような声援に後押しされるウニオンは決してあきらめない。そして90+2分、フライブルクの不要なファウルでウニオンがPKを獲得。このキックは、一度止められたものの、猛烈な勢いで詰めたヤニク・ハベラーが突き刺して、アディショナルタイムに2-1と再び勝ち越す。

このまま逃げ切ったウニオンが勝点3を獲得し、残留圏の15位でフィニッシュ。一方、前節まで14位だったボーフムが、1FSV.マインツにも抜かれて一気に16位に落とした。

ベンチスタートだった浅野は、相手にリードされてスペースがないなかで投入されるなど、2試合連続でハイコ・ブッチャー監督の采配にも疑問が残った。

この結果、ブンデス2部3位の日本代表MF田中、U-23日本代表の内野貴史らの所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフと、ブンデス1部16位(下位から3チーム目)の浅野が所属するボーフムがPOで対戦することが決まった。

堂安はヨーロッパに渡って自己最多となる7点目。また伊藤洋輝、原口元気の所属するVfBシュツットガルトが2位、12連覇を逃し無冠に終わったバイエルン・ミュンヘンは3位でフィニッシュした。

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ブンデスリーガの1・2部昇降格プレーオフはファーストレグが日本時間の5月23or24日、セカンドレグが5月27日or28日に行われる。

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