歌手テイラー・スウィフトのパリ公演で、床に乳児が寝かされている写真をファンがSNSに投稿し、物議を醸している。
パリ公演の様子
5月10日、テイラーの世界ツアー 「The Eras Tour」のフランス公演が、パリ・ラ・デファンス・アリーナで開催された。
同ツアーは2023年3月から始まり、5大陸を巡る全151公演が予定されている。5月9日のパリ公演を皮切りに欧州ツアーが始まったばかりだ。
「The Eras Tour」はその動員人数の多さやチケット争奪戦の激しさから、世界的な社会現象となり、米音楽業界誌ポールスター の推計によると、昨年12月の時点で10億ドルをこえる収益があったという。
4万人を収容する会場で、アリーナの床に敷かれたブランケットのようなものの上に、乳児が横たわっている。
ファンが撮影し「赤ちゃんを床に置かないで、家に帰って」と、Xに投稿した。
投稿者は続けて会場の写真も投稿し、「保護者は正気を失っている!」と続けた。
5月11日の会場の様子
会場もツアーも、子連れでの鑑賞は禁止していないが、乳児の身を危惧した人々から批判的なコメントが寄せられている。
💬「言葉がない。ちゃんと抱っこして」
💬「とても無責任で危険。冗談を言う気にもなれない。赤ちゃんが無事で、誰かが保護者について(運営側に)通報してくれていることを願う」
💬「赤ちゃんを床に置くのは本当に危険。人も多いし、不潔だ。床に何が落ちているかわからない」
非常に混雑する会場に、幼い子どもを同伴させることを懸念する声もあがった。
💬「赤ちゃん連れでコンサートに行くのは避けたほうがいい。赤ちゃんの耳はとても敏感だから、聴力に影響を与える可能性がある」
会場の担当者は、ニュースサイトPage Six の取材に対し、次のようにコメントした。
「販売規約では、パリ・ラ・デファンス・アリーナでのコンサートのチケットをお持ちの未成年者(年齢制限なし)が来場する場合、必ず大人の同伴が必要です」
「18歳未満のお子様は、保護者の責任においてご来場ください。アリーナに小さなお子様をお連れの方には、代替の座席をご提案しているのですが、チケットをお持ちのお客様に拒否されました」