木村佳乃 夫・東山紀之のため役者業に全力投球『アンチヒーロー』オフでも長谷川博己と“会話なし”の深い理由

日曜劇場『アンチヒーロー』のロケに臨む木村佳乃(写真・久保貴弘)

5月上旬、季節外れの夏日。暑さをものともせず、黒いスーツ姿に、凛々しい表情でカメラの前に立つのは、女優・木村佳乃だ。

「日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)のロケです。主演は長谷川博己さん。殺人犯すら無罪にするダークな弁護士役です。一方、木村さんは、長谷川さんと対峙し、被告人を追い詰める検察官役です。木村さんの日曜劇場への出演は『輪舞曲-ロンド-』以来、じつに18年ぶりですよ」(芸能記者)

久々の日曜劇場出演とあって、木村はかなりの気合の入れようだという。

「各局のドラマの視聴率がどんどん落ちてきているなかで、日曜劇場は唯一、2020年の『半沢直樹』や2023年の『VIVANT』など、社会現象とまで呼べるほどのヒット作を出していますからね。同じ事務所に所属する杏さんが実質、女優業休業状態で、事務所にはいま若手のタレントばかり。“稼げる”ベテラン女優として、本人も『私が引っ張る!』と意気込んでいるようです」(同前)

夫の“仕事”も影響しているようだ。

「夫である東山紀之さんは、2023年9月、SMILE-UP.社の代表取締役社長に就任しました。合わせて、同年末に芸能活動から引退しました。同社は、故・ジャニー喜多川氏による性加害について、被害者へのケアや補償のみをおこなう会社です。これまで、文字どおりスポットライトの当たる場所で活躍してきた東山さんにとっては、非常にたいへんな仕事でしょう。木村さんとしては、夫の分まで積極的にエンタメの世界でがんばりたいということでしょうね。実際、お子さん2人も手がかる年齢ではなくなったことですし、東山さんも熱く応援しているそうですよ」(同前)

現場スタッフも、現場での木村の前向きな姿勢を感じるという。

「たとえば、主演の長谷川さんとは同学年ということもあって、本来はいくらでも話が弾むはず。ただ、劇中では敵同士ということもあるので、オフでもなるべく喋らないようにしているみたいですよ。そういう緊張感みたいなものが、画面越しにも視聴者に伝わるものです。外のロケ撮影が多く、スタッフたちはみんな半袖ですが、木村さんはスーツ姿。ギリギリまで車の中にいたり、日傘を使うなどして、なんとか暑さをしのいでいます」(現場スタッフ)

第5話の世帯平均視聴率は10.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、健闘中の同作。木村の熱演で、後半に向け、ますます盛り上がること間違いなしだ。

© 株式会社光文社