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年齢が上がると、会社での居場所がなくなり、給料は下がり、社会とのつながりが減り……と悲しくなることばかり。キャリアを生かして華麗に転職・転身していきたいが、言うはやすく行うは難し。求められるシニア人材とはどんな人間なのだろうか。
株式会社LIFULL(ライフル)ではこの3月、全国の65歳以上の働く人300人と、企業の採用担当者300人に「シニアの就業に関する意識調査」をインターネットで実施。企業の採用担当者の63%が、高齢を理由に不採用にしようと考えたことがある、と回答。シニア世代には厳しい結果だ。
しかし、実際に採用した65歳以上の人材が「即戦力であった」と回答した担当者は67.7%いた。その134人が答えた、「『即戦力』だった65歳以上の人材の特徴」(複数回答)は、裏を返せばシニアに求められる能力でもある。
1位は「経験・スキル・能力に自信を持ち仕事に活かしている」で66.4%。採用してみたら、経験やスキルを生かしてくれて助かっている、と採用側に評価されているわけだ。築いたキャリアは転職活動時に堂々とアピールしたいものだ。
2位は「担当業務に責任をもって自律的に遂行している」で45.5%。“待ち”の姿勢でなく、自分で仕事を見つけて動けるシニアが評価されている。
3位は「若年層の社員などと積極的にコミュニケーションをとっている」で38.8%。年齢が離れていると、コミュニケーションをどうとればいいかわからないのはお互いさま。横柄にならず、謙虚な姿勢で対すれば、失敗しても大問題にはならないのではないだろうか。
4位は「自ら社内外の方に関わりを作っている」で23.9%。3位同様、コミュニケーション能力は採用側に魅力的に映るようだ。
5位の「さらなるスキルアップや情報収集に意欲的である」は13.4%で、新しいことに前向きな姿勢を見せれば、それだけでも意外な印象を与えポイントが高くなるかもしれない。好奇心と向上心なら枯れてないぞ、という人材が求められている。