生田斗真が独立後の心境と危機感を告白「最終決定権が全部自分にのしかかってきて…」

俳優の生田斗真さんが、家族ぐるみの仲だというマキシマム ザ ホルモンナヲさん、マキシマムザ亮君さんのきょうだい2人と『ボクらの時代』で鼎談。
去年2023年11月に所属事務所から独立した生田さんが、撮影中のオンとオフの切り替え方や、独立後の心境について語りました。

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生田斗真、撮影中のオンとオフの切り替え方

5月31日から公開される映画「告白 コンフェッション」で主演を務める生田さんと、主題歌を手がけたマキシマム ザ ホルモン。
スリルあふれる密室エンターテインメントであるこの映画で難しい役を演じた生田さんに、ナヲさんが役作りについて聞きました。

ナヲさんは「うちらはライブをやっても長くて1時間半とかだから、そこに集中するんだけど、映画とか舞台はずーっと(時間が長い)じゃん。
映画なんて特に別の人格を演じるから、今回の映画なんて特に(追われる役を演じる生田さんの)メンタルが大丈夫かな?と思った。(撮影中、メンタルは)どう保っているの?」と質問。

生田さんは「楽なのは、(役は)自分じゃない。自分ではない誰かになっているので、ある意味無責任になれるというか。(役で)とんでもないひどい事を言っていても『別に俺じゃないしな』という面白みがある。

今回みたいな密室劇で本当に集中力が必要なときは、本番のときだけ集中してオフの時間は何も考えずに外で鳥の鳴き声とかを聞いたり、風の音を聞いたりしていた。
本番になったらセットに入っていて、『ぎゃ~』とかしていた(笑)瞬間芸みたいな感じだよね」と今回の撮影を明かすと、ナヲさんとマキシマムザ亮君さんは「すごいね!」と、感心していました。

生田さんは年齢を重ねるにつれて役作りの仕方も変わってきたといい、
「若い頃は、重たい役をやると私生活まで引きずって、私生活まで暗くなっていかないと(役を)やっている感じがしなかった。でもそれって誰でもできるなって思った。

例えば引きこもりの役をやるときにずっと家から出ず、電気を消してカーテンも開けず、人とも全く会話しない。
そういうことをしていると、何となくそういう(引きこもりの)顔つきやマインドになっていったりするけど、それを、普段めちゃくちゃ明るく過ごしているのに、引きこもりの役がすぐできたら、一番すごいと思って。
それがプロっていうやつなのかなと思いながら、そこを目指してやっています」と、役を演じる上で心がけていることを明かしました。

生田さんの言葉にナヲさんは「かっこいい。めっちゃいいね」と、ベタ褒めしていました。

生田斗真、独立後の心境を告白

そんな生田さんにナヲさんは「うちらはバンドで4人で活動しているけど、(生田さんは)生田斗真1人じゃない?」と、1人で活動することについて再び質問。

生田さんは「独立して…最終決定権みたいなものが全部自分にのしかかってきているから、本当に(仕事が)自分の好みに偏っていっちゃうんじゃないか…それもどうなんだろうなという、怖さとまではいかないけど、危機感みたいなものはあるかなと思っている」と、明かしました。

「人からすごく褒められたりとか、『あれ、すごく良かったですよね』と言われるのって、『これ、絶対成立しないでしょう』『これ絶対無理だよ』っていうものにチャレンジしたときに、その評価がついてきたりすることがよくあった。
なので、そういうこと(褒められたり評価されたりすること)が減ったら嫌だなと思ったりする」と、自分で仕事を選ぶことの難しさを語りました。

(『ボクらの時代』 2024年5月19日放送より)

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