大分市高砂町のいいちこ総合文化センターにある「いいちこグランシアタ」と「いいちこ音の泉ホール」がリニューアルし、18日、お披露目式があった。2011年の東日本大震災をきっかけに改正された建築基準法に対応するためつり天井の耐震性を強化したほか、女子トイレや車椅子用スペースを増やした。
昨年4月から休館し改修。ボルトで固定していたつり天井に大きな鉄骨を取り付け、安全性を高めた。
公演の休憩時間に行列ができやすかった女子トイレは、個室数を22室から32室に増設。車椅子用の座席スペースはグランシアタで18台から33台に、音の泉ホールで6台から16台にそれぞれ広げた。
両ホールの開館は1998年。今後、経年劣化した座席やカーペットも修繕する。総事業費は約28億円。
式には関係者約30人が出席した。佐藤樹一郎知事や県芸術文化スポーツ振興財団の広瀬勝貞理事長が「多くの県民が待ち望んでいた利用再開。これまで以上に充実した時間を過ごしてほしい」などと述べた。
出席者は記念演奏会を聴き、施設内を見学した。