県産業医学協会、最新検診車導入 画像の精度向上、4月から運用

新たに導入した胃・胸部エックス線デジタル検診車と後藤英之理事長=佐賀市鍋島町の県産業医学協会

 健康診断などを行う県産業医学協会(佐賀市、後藤英之理事長)は、大型の胃・胸部エックス線デジタル検診車を導入した。常勤医師4人体制で4月から本格運用を始めた。

 新たな検診車の導入は6年ぶり。全長約10メートルの大型車で、最新のデジタルエックス線撮影装置を胃・胸部用にそれぞれ1台搭載している。撮影時の被ばく量を抑えつつ、画像の精度は向上しており、同協会は「疾病の早期発見・治療につなげたい」としている。

 購入費は7117万円で、競輪とオートレースを統括するJKAから3250万円の補助を受けた。

 平日を中心に年間200日の稼働を予定。後藤理事長は「より精度の高い健診で、健康状態を見直すきっかけにしていただきたい。治療しながら仕事を継続できる『両立支援』の一助になれば」と話している。(松尾綺子)

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