V長崎3発 鹿児島に快勝 首位清水との勝ち点差4

【鹿児島-V長崎】後半、相手のセットプレーをパンチングで防ぐV長崎のGK原田(中央)=鹿児島市、白波スタジアム

 明治安田J2第16節第1日(白波スタジアムほか=7試合)V・ファーレン長崎は鹿児島を3-0で下し、リーグ戦14戦負けなしのクラブ新記録を快勝で飾った。前節、2017年につくった記録に並んでいた。4試合ぶりの白星で通算9勝6分け1敗、勝ち点33の2位。首位清水との勝ち点差を4に縮めた。
 V長崎は前半10分、右サイドのマルコスがマテウスのパスを受けてペナルティーエリアに進入し、右足で蹴り込んで先制した。1-0で折り返した後半13分、カウンターからゴール前でボールをつなぎ、最後はマテウスが追加点。40分に増山の右クロスを松澤が頭で流し込んで3-0とした。GK原田の好守などもあり、3試合連続無失点で試合を締めた。
 清水と横浜FCの上位対決は横浜FCが2-0で制し、清水の連勝は7で止まった。千葉は愛媛に7-1で大勝。熊本は徳島に2-1で競り勝って8試合ぶりの白星をつかんだ。群馬はいわきに0-1で敗れて7連敗。
 第16節最終日は19日、各地で3試合を実施。第17節は25、26日、各地で計10試合が行われ、V長崎は25日午後2時から諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で千葉と対戦する。

◎白星4試合ぶり 首位追走
 3戦連続引き分け、2戦連続無得点と足踏みしていたV・ファーレン長崎が、鹿児島との5年ぶりの九州ダービーで3発快勝。4試合ぶりに勝ち点3を積み上げ、下平監督は「3得点を奪って、首位清水を追走できていることはポジティブ」と笑みをこぼした。
 鋭いカウンターからゴールを重ねた。前半10分に自陣でボールを奪うと、3本のパスでゴール前まで運び、マルコスが冷静に流し込んだ。後半も勢いは衰えず、13分にペナルティーエリア内で細かくパスをつないでマテウスが4試合ぶりにゴールネットを揺らした。40分には「結果が出ていなくて焦っている」と話していた松澤が頭で待望の今季初得点。長崎サポーターが埋めた観客席に駆け寄って喜びを爆発させた。
 守備ではGK原田が好セーブを連発して3試合連続無失点に貢献。「自分の力だけではない。守備が統一されていて、やり切った結果が無失点につながっている」と納得の表情だった。

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