福島県田村市と小野町にまたがる高柴山(884メートル)の山頂に群生するヤマツツジが見頃を迎えている。約3万株が山肌を真っ赤に染めている。
明治から昭和の初期にかけて、馬の産地だった。放牧馬が新芽や雑草を食べ、剪定(せんてい)の役割を果たし、美しいヤマツツジの群生地になったと言われている。
現在は阿武隈高原中部県立公園に指定されている。見渡せば大滝根山や阿武隈山地のなだらかな山並みが広がり、ハイカーに人気となっている。26日には山開きが行われる。
【アクセス】牧野(田村)、浮金(小野)両登山口から徒歩で約30分。門沢(田村)登山口から徒歩で30分。