なぜか600万円安くなっていた家を購入してみた結果 入居後、隣人からのクレームで駐車場が……【前編】

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せっかく駐車スペースのあるマイホームを購入したのに、そこに停められず月極駐車場を借りるハメになったら悲しいどころではない。40代の男性(事務・管理/年収750万円)は、隣人からのクレームによってそんな事態に陥ったという。

「好立地で価格が販売当初より600万も下がっており購入しましたが、不動産屋さんの、『案内は多いけどなかなか決まらない』と言ってた理由が隣人のせいだとわかりました」

と語る男性。一体どういうことなのか。

「結局、当方が折れて家の前の月極駐車場を貸りました」

男性が一戸建ての建売住宅を購入した後、自宅の駐車スペースに車を停めていると、こんなクレームが入った。

「隣人から『駐車しにくいし車から出にくい』と苦情が入りました」

つまり男性宅の自動車があるとウチにとって邪魔ですよ、という文句である。実は隣家は、道沿いから奥まったところに住宅がある「旗竿地」だった。その駐車スペースは細長いつくりで、道路へ出入りする間口が「2.6メートル」だった。

「こちらの駐車場はその間口の横にあったので、当方の車(横幅1.8メートル)を駐めると運転席から出にくいとのこと。隣人の車も一台は軽、主人の車はカローラなので確かにうちの車を駐めると隣人は運転席から出にくくなります」

隣接している敷地の境界部分には塀や仕切りは無かった。隣人は、男性宅の敷地に入らないと「車に乗れないし出れない」という状態だったという。結局、

「隣地との駐車場境界はオープン外構で塀を作らない協定結んで購入したため、結局、当方が折れて家の前の月極駐車場を貸りました」

と男性側が大幅に譲歩し決着した。しかし改善したのは隣人の住環境だけだ。そもそも出入りしづらい幅の駐車スペースにギリギリの幅の車を買ったのは隣人である。男性だけが毎月余計な出費を負担し、自宅の敷地を使えないのはちょっと公平性に欠けるのでは……と客観的に見てもモヤモヤが残る。しかも、隣人のクレームはこれにとどまらなかった。【後編へ続く】

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