シェフラーが昨年8月以来のオーバーパー “逮捕”に弁護士は「無罪を主張」も

スコッティ・シェフラーはこの日だけバッグを預けたブラッド・ペイン氏をねぎらう (Ross Kinnaird/Getty Images)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(18日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

世界ランク1位スコッティ・シェフラーのメジャー連勝が遠のいた。4位から5バーディ、5ボギー1ダブルボギーと出入りが激しく「73」。2024年シーズン42ラウンド目にして初めて、昨年8月「ツアー選手権」第3ラウンド以来のオーバーパーを記録し通算7アンダーの24位に後退した。

首位と3打差で迎えたスタート直後につまずいた。フェアウェイバンカーからの2打目をグリーン左に曲げた2番で、深いラフからの脱出に失敗してダブルボギー。3番(パー3)で3パットすると、4番では1オン狙いのティショットをグリーン左奥のフェンス際まで引っかけ、ドロップを強いられて2連続ボギーを喫した。

この日は相棒キャディのテッド・スコット氏が娘の高校の卒業式に出席したため一時離脱。友人にバッグを預けたが、4月の「マスターズ」に続くメジャー3勝目には8打の差を埋めなくてはいけなくなった。ラウンド後、中継局CBSのインタビューで「きょうは明らかに感触が良くなかった。きのうのことから回復しようとベストを尽くしたが…」と悔しがった。

シェフラーは前日2日目の早朝、コース近隣の大渋滞を避けようと警察官の誘導を振り切ったのをきっかけに逮捕され、スタート前に警察署に拘束された。「66」で回ったラウンドの直後の会見で、事件の詳細に関する説明を避けた一方、今回代理人を務めるスティーブ・ロミネス弁護士は米Golf.comの取材に対し、21日に予定されている罪状認否で「無罪を主張する」可能性を示した。

警察官への抵抗(第2級暴行)、誘導時の信号無視、無謀運転等の罪に問われたが、事件当時、シェフラーは指示に従ったつもりで運転を続けた結果、引き留めた警察官を約10m引きずる格好になったという。一連の行動についてロミネス氏は「スコッティは意図的に悪いことをしようとしたわけではなく、彼ら(警察官)の言う通りに事を進めた」と説明した。

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