衣類の片づけ時短(1) 表にしない
洗濯物を畳む時、裏向きになっている衣類を表にひっくり返していますか? 脱ぐ時に表にするのが面倒だったり、洗濯中の生地が傷むことが心配で裏にしていたりするなど、理由はいくつかあると思います。
ただ、乾いた洗濯物を畳む人にとっては、表にするのは手間でしかありません。1枚につき10秒程度かかります。枚数がたくさんあると、時間も手間もたくさんかかります。
そこで、裏で洗濯に出ていた衣類は、そのまま畳みます。それだけで、数分の時短になります。着る人に表にする手間を引き取ってもらうのです。
衣類の片づけ時短(2) 干さない
「干す」作業を省くと、洗濯が乾いてから、「取り込む」という動作がなくなります。もちろん干す手間も省けるので、大幅な時短が期待できます。そのためには、乾燥できる洗濯機、乾燥機の導入が必要です。
ドラム式洗濯乾燥機は、価格が高いですが、洗濯~乾燥まで自動で任せられる、忙しい方にはありがたい家電です。洋服や乾燥機NGの衣類だけは自然乾燥にしている方もいるでしょう。そんな場合も、洗濯機の周りに干すスペースを作っておくと動作を少し省くことができます。
家計に余裕がある、ちょうど洗濯機の買い替え時だ、などという方は検討してみましょう。
衣類の片づけ時短(3) 畳まない
洗濯物は畳むものという価値観を手放すことも時短のひとつです。家族4人の1日分の洗濯物を畳むと、およそ10分間必要です。畳むのが面倒で、乾いた洗濯物の山ができてしまう方におすすめの解決法です。
まずは、洋服。ハンガーにかけて乾いたら、そのまま移動させて、クローゼットで掛けます。トップスもボトムスも区別なく、掛けたまま収納できるとわかりやすくて明快です。
セーターなど生地によっては掛けないほうがよい衣類もありますが、着る頻度・着回し・価格を考慮して納得できれば問題ありません。
下着類はシワを気にしなくていい素材が多いので、畳まないで小さく収納してもOK。種類ごとに入れる場所を決めれば、見つけやすく収納できます。奥側に洗濯したばかりの下着を入れ、手前から使うようにします。全体をまんべんなく使うことができます。
畳まないことで、少しかさばることがマイナスポイントではあります。手持ちのアイテム数を少なくすることで、見やすく取り出しやすい収納にできるかもしれません。
衣類の片づけ時短(4) 収納は近くに
洗濯を畳んだ後、家族の自室まで衣類を運んでいるご家庭もあるでしょう。移動は手間がかかります。現在の収納場所が最適か検討してみましょう。
洗濯物の置き場所は、畳む場所・取り込む場所の近くがおすすめです。スペースの問題ですべての衣類をしまえなくても、タオルや下着など、よく洗濯するモノだけでも近くにあると利便性が高まります。
衣類の片づけ時短(5) 分けるだけ
洗濯の家事をギリギリまで省きたいなら、家族ごとに分けるだけのシステムを用意するのも一案です。
家族分+タオル用のカゴを用意します。乾いた洗濯物をそれぞれに分け入れて、分類しておきます。畳んで収納するのは、持ち主にお任せします。手が空くタイミングで片づけてもらいましょう。子どもが中高生くらいになっていれば、スムーズに導入できると思います。
洗濯後の片づけにいくつかの工夫を
乾いた洗濯物の片づけは、いくつかの工夫で、短時間で手早く済ませることができます。環境を整えてみる、思い切ってやめてみるなど、気に入る方法から取り入れて、快適な洗濯スタイルを作っていきましょう。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表