しっかり悩んでみる価値はあり! 超個性派トンガリモデル、ベストバイはこれ!【スズキ・クロスビー】

限られた一部のユーザーをターゲットに開発されたクルマは、刺さる人にはとことん刺さる不思議な魅力を持っていることが多い。そのためどのグレードも魅力的に見えてしまい、袋小路に迷い込んでしまったユーザーもいるはずだ。ここではそんな危険な薫りを漂わす、スズキ・クロスビーのベストな選び方をお教えしよう。

●文:川島 茂夫/編集部

ライバルのロッキー/ライズを先行させてから、スズキディーラーに乗り込むべし

スズキクロスビー価格:194万1500~233万5300円

納期目安:2~4か月車両本体値引き目標額:20万円リセール予想:C+

ライバルのロッキー/ライズの受注が再開したことが朗報。なぜならば競合のライバル車として積極的に活用することができるからだ。

やり方としては、ロッキー/ライズの商談を先にスタートさせて、その見積もりを持ってスズキ販売店(正規ディーラー)に乗り込んで、クロスビーの商談に揺さぶりをかけていく。特にトヨタ・ライズは強く反応する傾向が強く、クロスビーの最初の商談から良い条件が提示される可能性が高い。

また、スズキのクルマは、スズキの看板を掲げているサブディーラーで購入するやり方も有効。サブディーラーは地縁つながりの顧客が多いこともあって、値引きを引き出すには少し工夫が必要だが、正規ディーラーで出してもらった条件を携えて、サブディーラーに赴くと良い条件を引き出しやすい。車両本体と付属品の値引き合計で25万円前後になったら大成功だ。

見た目以上に広々キャビン、レジャーシーンでも十分に活躍できる

アウトドアレジャーを楽しむためにSUVを選ぶ。荒れた路面を苦にせず、たくさんの荷物が運びたいという視点では、本来はボディが小さいクロスビーは少しハズレたモデルになるはずなのだが、実は見た目の印象以上に優秀なキャビン実用性と、ある程度の悪路対応力を持っていることが、クロスビーの大きな魅力になっている。

ソリオから発展した軽SUV。ハイトワゴンの流れを汲んでいることもあって、キャビンスペースは見た目以上に広め。

最低地上高は180mmを確保しており、4WDシステムもビスカス式ながら、発進や低速域でのスリップを予防するグリップコントロールも採用しており、岩山やシビアな不整地路を走れるタイプではないが、河川の河原や未舗装路で出会いがちなフラットダートレベルならば、まったく問題ない。街乗り専門ではなく、大半のユーザーが体験するようなレジャーシーンでも、不足なくその実力を披露してくれるのだ。

全長☓全幅☓全高は3760☓1670☓1705mm。ホイールベースは2435mm。最低地上高は180mmを確保する。詳細はhttps://jikayosha.jp/2022/06/07/16376/。

約14.5万円高の4WD車に固執する必要はなし

1Lハイブリッドのパワートレーンは全グレード共通で、2WD(FF)も4WDを選ぶことが可能。やはり4WD車を選ばなければと思ってしまうかもしれないが、必ずしもそうならないのがクロスビーな不思議なところ。

かわいらしいスタイルが好みで興味を覚えたというならば、SUVルックのハイトワゴンということで2WD車を選んでもまったく問題ない。4WD車の方が対応力が高く、泥路や雪道でも安心だが、余裕十分の最低地上高のおかげもあって、2WD車でもそれなりに対応してくれる。ちなみに、2WD車に対して4WD車は約14.5万円高の価格差。ここは価格が安い2WD車を選んで、その浮いた予算をナビなどのアクセサリー類に注ぐのも良い選択だ。

ナビはダッシュボードに配置するタイプ。カラーパネルを用いるなど、内装加飾にも独自の個性が注がれている。

後席スライド機構も備えるなど、アレンジ性能も十分。コンパクトな見た目から想像するよりも室内は広い。

MV以上のグレードの荷室は、レジャー道具を積む時にありがたい防汚処理も施されている。

真ん中のHYBRID MVをベースに、アクセサリーを強化するのがベスト

3つあるグレードのうち最もベーシックなMXは衝突回避の安全&運転支援システムが非設定。現代のクルマとしてこれを選ぶのはさすがにありえない。なので、その上のMVか、最上級のMZのどちらかの2択になる。

MVとMZの価格差は約10.5万円。主な違いはLEDヘッドライトやメッキ加飾、本革ステアリングなどの内外装設定が中心。走り関連の機能装備はほぼ共通した設定だ。ちなみにMVでも人気の2トーンルーフカラーも選択可能。見た目のSUV演出も変わりはない。

クロスビーの魅力である価格の安さ、さして実用性を最もバランスが良く体感できるのは、MVをベースに好きなナビ&オーディオをプラスする組み合わせ。前述したように駆動方式は2WDでも4WDでもどちらでもOKだ。

パワートレーンは1Lターボ+マイルドハイブリッドの組み合わせ。エンジンは低中速域の出力特性に秀でるダウンサイジングターボ。ターボラグが少ない上に、6速ATの巧みな変速制御とモーターアシストが加わることで、幅広い速度域で小気味よく走ってくれる。コスパの良い2WD車でも十分だ。

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