福島ユナイテッド4連勝 数的不利、勝利呼んだ攻めの姿勢

【福島-今治】後半37分、勝ち越しゴールを決め、仲間から祝福を受ける福島のMF上畑(中央)=アシックス里山スタジアム(福島ユナイテッドFC提供)

 福島ユナイテッドFCは18日、アウェーのアシックス里山スタジアムでFC今治に2―1で逆転勝利し、今季初の4連勝を飾った。4連勝は通算4度目で、クラブの連勝記録に並んだ。リーグ戦の通算成績は6勝2分6敗で、順位は暫定で7位に上がった。福島は次節の6月2日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でカマタマーレ讃岐と対戦する。午後2時開始予定。福島は26日、天皇杯1回戦で大山サッカークラブ(山形県代表)と戦う。

福島U 2-1 今治
(0-1 2-0)

 【評】福島が劣勢をはね返して、逆転勝ちした。0―1で迎えた後半11分、FW塩浜のゴールで同点に追い付いたが、同20分にFW矢島が退場し、数的不利な状況となった。福島は相手に押し込まれる場面もあった中、攻守の切り替えを速くしてチャンスをつくり出すと、同37分にMF上畑のゴールで勝ち越しに成功。最後は守備陣が体を張って、猛攻をしのいだ。(佐藤智哉)

 「ハードワークで拾った勝ち点」

 福島は後半20分以降、退場者を出して10人での戦いを強いられたが、攻めの姿勢を崩さずに得点を奪って、勝利を呼び込んだ。決勝ゴールをアシストしたFW塩浜遼は「難しい試合だったが、みんなでハードワークをして拾った勝ち点3。自信になる大きな勝利だ」と言葉に達成感がにじんだ。

 同点で迎えた後半14分に途中出場したばかりのFW矢島輝一がわずか6分の出場で一発退場。交代枠を無駄にし、窮地に立たされたが、1人少ない福島が選んだのは攻めることだった。

 「残り時間を考えた時に、前に出て点を取ることが得策だと考えた」と寺田周平監督。相手の攻撃に耐えながら、チャンスの機会を伺うと後半37分に、中盤からつないで前線へ。最後はDF鈴直樹のクロスに塩浜が反応し、ゴール前にボールを落とすと、守備的MFの上畑佑平士が押し込んだ。

 塩浜にとっては、この日1ゴール1アシストで昨季の5ゴールに並んだ。「数字にこだわってきた中で、結果が出たのはうれしい」と、勢いのつく勝利に言葉も弾んだ。

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