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近代鍼灸中興の祖とされる杉山和一をしのぶ「杉山祭」が5月12日、江の島にある墓所前で行われた。
この日は、神奈川県や東京都などから鍼灸師をはじめ業界関係者約40人が参列した。林間から海を望む墓所での神事では、神職による祝詞奏上後、玉串を捧げ、「鍼聖」とも呼ばれる杉山の偉業を称えるとともに鍼灸・マッサージの振興を誓った。同祭を取り仕切る藤沢市鍼灸・マッサージ師会の太田修二会長は「杉山検校の偉業を顕彰し、思いを新たにするよい機会となった」と話した。
杉山和一は江戸時代の鍼医師。管鍼(かんしん)法を生み出し、現代に通じる功績を残した。江の島で管鍼法のヒントを得たといわれる。徳川綱吉を治療したことで目の見えない人の役職の最高位「検校」を授かり、教育機関の設立など後進育成にも尽力した。