マックス・ホマの秘密兵器は2番ウッド 一般発売の予定は?

マックス・ホマの2番ウッド(GolfWRX)

PGAツアー6勝のマックス・ホマは、メジャー初優勝を狙ってバルハラGCで開催されている2024年「全米プロ」に乗り込んだ。ティショット用の新たなクラブは、躍進のための最後のワンピースになるかもしれない。

ホマは2024年に入り、3度のトップ10入りを果たしており、そのうちの2回は「マスターズ」での3位タイと「ウェルズファーゴ選手権」での8位タイだった。調子は上向きで、ウェルズファーゴで新たにタイトリストTSRのプロトタイプの2Wをバッグに入れたことで、ティショットでこれまで以上に望んだ弾道が打てるようになった。

このクラブは2024年「ザ・プレーヤーズ選手権」で初めて姿を現した。2023年からタイトリストと設計に関する作業を進めてきたキャメロン・ヤングのバッグに収まっていたのである。

タイトリストのツアー担当、J.J.ヴァンウェゼンベックは次のように述べている。「(ヤングは)1Wと別のクラブとの飛距離の差に悩んでいた。『ティショットで自信を持てるよう、少し大きめの3Wが欲しい』という要望があった。投影面積が大きく、より直進性が高くて、90%はティショットで使うもの。ただ、これは一般向けには発売されないかもしれない」

マックス・ホマにはメジャー初勝利がかかる ※撮影は2024年マスターズ(撮影/高藪望)

そしてこのクラブは今やヤング以外にも、ホマやウェブ・シンプソン、ジャスティン・トーマスらの目もひきつけている。シンプソンはウェルズファーゴ選手権で、この2Wについて「溝は3Wみたいな感じで、スピン量は完ぺき。正直なところ、全ての数字が3Wと1Wの中間なんだ」と話した。ホマは全米プロの会場で「ドローが打ちやすい。僕はドローを打つのがそこまで得意ではないから、左から右への風が吹いたときは、かなり重宝するね」と述べた。

ヴァンウェゼンベックによると、現在ホマはティショットで2つのオプションを用意しているとのこと。ひとつは「TSR3 ドライバー」によるカット目の低弾道ショット。もうひとつはこの2Wによる“スピンの効いたドロー”で、これは彼が愛用していた3Wでのショットよりも飛距離が出ている。

今季のホマはストロークゲインド・オフ・ザ・ティのランキングで106位、フェアウェイキープ率は88位。ティショットを遠くへ真っ直ぐ飛ばすことが必須となる7609yd(パー71)のバルハラGCでは、この2Wは歓迎すべき追加戦力となる。

(協力/ GolfWRX,、PGATOUR.com)

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