サニブラウン、100m予選10秒07で組1着 11か月ぶり国内レースで貫録、決勝で五輪内定に期待【セイコーGGP】

予選で貫録の走りを見せ1着となったサニブラウン・ハキーム【写真:奥井隆史】

陸上セイコーGGP

陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が19日、東京・国立競技場で行われ、男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は予選2組で10秒07(追い風1メートル)の1着。順当に決勝進出を決めた。パリ五輪の参加標準記録10秒00を切れば代表に即内定する条件。予選から好タイムをマークし、決勝に期待が膨らむ。

4レーンから飛び出したサニブラウンは中盤以降、持ち前の加速力で力強く先頭に立つと、そのまま先頭で駆け抜けた。11か月ぶりの国内レースで貫録を示し、詰めかけたファンを沸かせた。

大会前までの自己ベストは日本歴代2位の9秒97(19年6月と23年8月)。今季は3月に10秒02(追い風0.5メートル)、4月に10秒04(追い風1.7メートル)をマークした。2週間前の世界リレー(バハマ)は4×100メートルリレー予選で1走を務め、日本のパリ五輪出場権獲得に貢献。今大会は昨年6月の日本選手権以来11か月ぶりの国内レースだった。

16年リオ五輪は負傷で出場を得られず。腰椎ヘルニアに苦しんでいた21年東京五輪は100メートルで代表落ちし、出場権を得た200メートルは予選落ちに終わった。それでも、22年オレゴン世界陸上は100メートルで日本人初の決勝進出を果たし、7位入賞。23年ブダペスト世界陸上でも6位入賞と快挙を連発した。国立競技場のレースは東京五輪以来。来年は東京世界陸上が行われる。

THE ANSWER編集部

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