マリア・セレン 音楽劇で一人二役 花魁と水戸浪士演じる

オペラ・エンターテインメント「花焔」に出演したマリア・セレン

 オペラ歌手のマリア・セレンが19日、都内で音楽劇「花焔-Kaen-」に出演した。

 マリア・セレンは男声と女声を使い分ける逸材で、昨年開催された世界ナンバー1オーディション「Got Talent」の日本版「Japan,s Got Talent」で初代王者に輝いた。この日は花魁と水戸浪士の一人二役を演じ、「愛の讃歌」「ネッラ・ファンタジア」などを歌唱した。

 1月1日の能登半島地震に心痛めたといい「今年は新年早々、北陸のほうで大きな地震がありました。その地震で多くの命が奪われていくのを見て、私がこうやって、皆様の前で歌を歌えることは本当に奇跡なんだなと今、実感しています」と舞台に立てることを感謝。アンコールでは「今の気持ちを込めたい」と言い、高校時代から歌っているという合唱曲「心の瞳」を熱唱。会場から大きな拍手喝采を受け、頭を深々と下げた。

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