新人WRハリソンJr.に背番号18を譲ったカーディナルスLBオジュラーリ

アリゾナ・カーディナルス【NFL】

アリゾナ・カーディナルスのラインバッカー(LB)BJ オジュラーリの背番号が半分になった。

だからと言って、オジュラーリが2年目のシーズンに1年目の2倍ほど素晴らしい成績を残す可能性がなくなるわけではない。

オジュラーリは2023年にカーディナルスで18番を身につけていたものの、現在は9番を着用している。そのオジュラーリは最近、チームがドラフト1巡目で指名した新人選手の1人であるワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.に元の背番号を譲ったことについて語った。

チーム公式サイトによると、オジュラーリは「(マーヴィンも)俺も大学で18番を着用していた。それは両方にとって大きな意味があるものだったけど、彼が18番を身につけることで合意に達した」と明かしたという。「彼は今年、うちのオフェンスで大きな役割を果たすだろうし、素晴らしい選手だ」

「彼は俺に連絡をくれた。電話をかけてきてくれて、話し合って、良い会話ができた。最終的にはみんながハッピーだった。俺は別の番号に変えた。何も問題ない。俺たちはみんなでプレーして試合に勝つ」

運が良ければ、オジュラーリの背番号変更と同時に、2年連続で4勝しか挙げられず、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で最下位に沈んでいるカーディナルスの運命も変わるだろう。

より経験を積んだ今だからこそ送れると信じているシーズンを過ごすことできれば、オジュラーリは今回の背番号変更をきっかけに飛躍するかもしれない。

オジュラーリは2シーズン目を楽しみにしながら「大きく飛躍することを期待している」とコメントした。

昨季、ドラフト2巡目指名を受けてNFL入りした22歳のオジュラーリは、才能を垣間見せたものの、違いを生み出せる選手にはまだなりきれていない。全17試合に出場した一方で、一度も先発を務められなかったオジュラーリが、カーディナルスのディフェンシブスナップのうち半分以上に参加した試合はわずか4試合だった。

それでも、ラッシャーの交代要員としての役割を果たしたオジュラーリは、サック数(4回)でヴィクター・ディムケージーと並んでチーム内2位につけている。とはいえ、カーディナルスのディフェンスを盛り上げるには、オジュラーリのさらなる飛躍が必要だ。チームが2年連続で地区内最下位に沈む中、ディフェンスも2年連続で、被得点で31位となっている。

オジュラーリは先発の座に就くまでに、2023年シーズンに6試合に先発したディムケージーと、8試合で先発を務めてサック数(6回)でチーム内トップに輝いたデニス・ガーデックを追い越す必要がありそうだ。オジュラーリはその場合、昨季の全17試合に先発出場した一方で、5年目オプションが行使されなかったことから自身の存在をアピールすることを目指しているゼイベン・コリンズの逆サイドのエッジでプレーすることになるだろう。

それを成し遂げ、昨シーズンよりも良い成績を残すことができれば、背番号の変更はオジュラーリが頭角を現す1年における、ささいな出来事になるかもしれない。

「アイデアは気に入っている。1ケタの選手は特にエッジからプレーするからな」と語ったオジュラーリは「ちょっとかっこいいことをしたら、小さい子どもたちから尊敬されて、彼らは9番になりたいと思うはず。でも結局は、どんな番号をつけていようと、プレーが自分自身を物語るはずだ」と続けた。

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