生徒の自転車ヘルメット着用 目指せ100% 福島県伊達市の聖光学院高が呼びかけを強化

ヘルメットを着用し、学校から帰宅する生徒=16日午後4時ごろ

 福島県伊達市の聖光学院高は今年度から、生徒が自転車を利用する際のヘルメットの着用について呼びかけを強化している。増加する交通事故から生徒を守るため、着用率100%を目指す。

 全生徒631人のうち自転車で通学しているのは450人。同校によると、自転車を運転している生徒が巻き込まれる事故が毎年10件程度発生しているという。同校のそばには国道4号が通り、部活動で公共のグラウンドや体育館を使用する生徒がいることから、事故の対策が課題だった。

 4月の入学式や全校集会で生徒に方針を説明し、生活指導部の教諭が中心となって通学、帰宅する生徒に呼びかけを実施している。小嶋秀彦教頭(50)は「現在の着用率は98%程度。全対象者の着用に向けて取り組みを続ける」と話した。

 県内では、石川町の学法石川高が2023(令和5)年度からヘルメット着用を校則に加えた。

(県北版)

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