長さ6メートルの救命ボートでミナト疾走 横浜港カッターレース、134チームが熱戦

参加者たちが熱戦を繰り広げた横浜港カッターレース=19日、山下公園前の海上

 横浜の初夏の風物詩「第41回横浜港カッターレース」が19日、横浜市中区の山下公園前の海上で行われた。市内外の企業や大学、団体の愛好者らでつくる計134チームが出場。力を合わせてオールをこぎ、熱戦を繰り広げた。

 使用するのは、大型帆船や貨物船に搭載する「カッター」と呼ばれる長さ6メートルの救命ボート。6人のこぎ手と艇長ら計8人が乗り、氷川丸前を折り返し地点とするコース(往復360メートル)でタイムを競う。風はなく波も穏やかで、絶好のコンディションの中、仲間たちの声援を受けながら全力で海面を疾走した。

 同市青葉区在住で、レースに初参加する父親を応援しようと母親と一緒に会場を訪れた男児(9)は「頑張って」とエール。埼玉県から子どもと遊びに来た40代女性はレースを眺めながら「横浜は海が近くにあってうらやましい」と笑顔で話していた。

 大会は帆船日本丸の横浜誘致を記念して1985年に始まり、実行委員会の主催。

 各部門の優勝チームは次の通り。

 ▽一般 T・I・T CUTTER CLUB▽女子 MY MOTHERS LADIES▽小学生 日本海洋少年団千葉市連盟 チーム『ガキ大将』

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